2021年09月15日

十五夜と星空観察会

 息子がぐんま天文台の無料チケットを3人分貰ってきました。夏休みの宿題に書いて提出した絵が、何かの賞に引っかかったらしくて、それがぐんま天文台で掲示されるらしくて、それを見るために無料の入園チケットが支給されたらしい。 思わず息子に対して
「でかした」
と言ってしまいました。ぐんま天文台にはいつか家族で行きたいなーとは思っていたんですが、無料チケットをもらったわけですから、これで行かないと言う選択肢はありません。







 何を隠そう私は天文学オタクです。
 だから、うちの宿では、希望があれば毎日星空観察会を開いています。


 お客さんがいない時は、 暇さえあれば星を覗いているぐらいです。実は今日も、夜の8時ぐらいに家族で庭のテラスに出て夜空を見ながら団子を食べていました。

 今日は9月15日。新暦ではありますが、いわゆる十五夜の夜ですからね。だから団子を買おうと思って近くのセレブセブンイレブンに行ったんですが、団子がなかった。そこで今日は十五夜ですけれど団子は売ってないんですかと聞いたら、「あら?」と驚かれただけで返事をしてくれなかった。 仕方がないので隣のローソンに行ったら三色団子が売っていたのでそれを買ってきて家族で月見をしたわけです。

 話はかわりますが、私が若い頃には、天文という月刊誌があって、月のクレーターをスケッチして郵送すると双眼鏡がもらえたりしました。かなりの確率でもらえたりしたんですが、あの雑誌は今でもあるんでしょうかね?





 話は変わりますが 、今年は天気があまり良くなかったために、夏休み中に星空観察会が、ほとんど開かれることがありませんでした。と言うか、昔に比べて星空の解説を聞きたいとか、星空観察会に参加したいと言うご家族は激減しています。

 20年前に宿がオープンした時は、どんなに曇っていてもろ「星空を見たい」というお客さんが多くて、1時間も牧場で星空が出るまで粘ったことがあります。浅間牧場をナイトハイクしたこともあります。星空の好きなお客さんがたくさんいました。けれど、そういうお客さんは、ここ数年のうちに、どんどん減ってきました。 インターネットの普及と関係あるような気がします。 現代では、綺麗な星空がネットで見ることができますからね。

 あと星空の解説も、だんだんやりにくくなってきています。20年前なら
「あれがウルトラの星だよ」とか
「あれが銀河鉄道999の終点の星だよ」
「あの星が、風の谷のナウシカのラストシーンに出てくる星だよ」
「宇宙戦艦ヤマトの大マゼラン星雲ってどこにあるか知ってる?」
というと、大人も子供も大喜びしていたもんですが、10年ぐらい前になると、ウルトラの星とか銀河鉄道999と言っても、知らない子供たちの方が多くなってきて、 反応するのは大人達だけでした。

 そして最近は、大人も知らなかったりする。ウルトラの星も、銀河鉄道999も、 宇宙戦艦ヤマトの大マゼラン星雲にも、下手したら「風の谷のナウシカ」もご存知なかったりする 。解説する方にとって、本当にやりにくなってきました。





 昔は、子供達の大好きなアニメや、特撮ヒーローものに、星にまつわる話がいっぱいあったんですが、 今の子供達の見るアニメには、星に関連するストーリーがあまりないので、子供達が興味を引きそうな解説も、だんだんと難しくなってきています。

 月についての解説も、昔なら「ウルトラマンA」や「セーラームーン」の話から発展させることができたんですけれど、 今そんな話をしても、知らない子供(大人も)の方が多いので、これもちょっと、難しくなってきました。なので、ここ数年は、下町ロケットの話を絡めて 解説していたんですけれど、下町ロケットも知らない人達が増えてきたので、テレビドラマやアニメで、宇宙に関連性のあるものをやらないかなあと、密かに願っている次第です。

 それから面倒くさいことに、お客さんを連れて近所の道路で解説をしてると、警察がやってきて「キャベツ泥棒してないだろうな?」と 、こっちを疑ってきます。これにはうちのお客さんも驚いていました。本当にやりにくい世の中になってきました。星空の解説も、警察に疑われる時代になったわけですから。



つづく。

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posted by マネージャー at 22:44| Comment(0) | 総合観光案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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