2021年12月10日

クマについて【17】子熊を殺すオスのツキノワグマ

 軽井沢新聞を読んでいたら、ツキノワグマの記事が載っていたので珍しいなと思っていたら、その記事は正確ではない記事でした。どんな内容の記事かと言うと ツキノワグマの保護管理に取り組む NPO 法人ピッキオは10月15日オスのツキノワグマが子熊を殺す事例を世界で初めて学術的に確認したと発表したという記事です。


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 どこが正確ではないかと言うと、オスのツキノワグマが子熊を殺す事例を世界で初めて学術的に確認したのは、クマ関係で有名な栃木県の熊仙人こと横田さん。接骨院を経営している横田さんです。彼がもっと以前に子熊を殺すシーンをカメラで撮影して、それが NHKのテレビで放送されているからです。 おそらくピッキオの言っていることは、学術雑誌に世界で初めて発表されたということなのでしょう。世界で初めて確認したのは、栃木県の熊仙人・横田さんです。


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 この横田さんは、それ以外にも 数々の大発見をしています。例えばクマはぎと言われている行為が何であるかも横田さんの撮影によって原因が分かっています。 クマハギというのは、ツキノワグマが、カラ松の樹皮を剥いでしまう行為ですが、どうしてツキノワグマが樹皮を剥いでしまうのか長年わかりませんでした。ある研究者は、匂い付けのためではないかと言っていましたが、横田さんの撮影によってそれが違うことが 証明されています。横田さんのカメラには、ツキノワグマがカラ松の樹皮を剥いで 糖度の高い樹液をペロペロと親子熊が舐めているシーンがバッチリ映っていました。

 それから驚く話に、牛小屋の乳牛の隣に現れたツキノワグマ。なぜ牛小屋に現れたかというと、牛の飼料であるデントコーンを食べに来ていたという。頻繁に来ているせいか、牛はクマが来ても暴れなくなり、牛の隣でクマが堂々と寝ていることもあったという。また、クマは3頭一緒に現れているのではなかった。まずオスがやって来て、牛のエサのコーンを食べる。その間、母親と子どものクマは林の中に潜み、オスがいなくなるのを待っている。オスが子供を食べてしまうからだ。

https://forbesjapan.com/articles/detail/13956(参照)

 どうして素人カメラマンの横田さんが、接骨院を経営しながら数々の大発見をしたかと言うと、28年間にわたってツキノワグマを追いかけて撮影してきたからです。 こういう素人さんがプロの研究者も成し得なかったことを次々と発見していき、学術論文に乗せるわけでもなし、ただひたすらにホームページで情報発信している姿は非常に健気な感じがします。これからも横田さんを個人的に応援していきたいと思っています。





 それはともかくとして、子供を殺すのはツキノワグマだけではありません。ライオンなどの猛獣も普通に子供を殺します。それについては別の機会があったら語りたいと思います。



つづく。
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posted by マネージャー at 22:52| Comment(0) | 自然−動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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