2008年03月07日

山本七平著 「空気」の研究

山本七平著 「空気」の研究


私たちは「空気読めよ」と言ってますが、「空気」って何でしょう? 実は、日本が戦争やバブルでこれだけだめになったのはその「空気」のせいです。過去を振り返ってみるにいかに「空気」のせいで日本が失敗したでしょうか。

 イジメも空気が原因になります。
 また、空気作りの名人は、黒幕になれます。

 この本を読むと「空気」という言葉が使えなくなります。「空気」という言葉の怖さを知りつつも、「空気」を読まないことには社会の中では生きていけないのが現状です。そこで空気作りのメカニズムを理解することと、そして「空気」に対抗する唯一の手段「水を差す」などについて知る必用があります。そのための教科書か、この本です。

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 どのような「空気」を盛り上げて
 「水を差す者」を沈黙させても、
 「通常性」は遠慮なく「水」を差しつづける。

 そしてわれわれは常に、
 論理的判断の基準と、
 空気的判断の基準という、
 一種のダブルスタンダードのもとに生きています。

 われわれが通常口にするのは論理的判断の基準ですが、本当の決断の基準となっているのは、
「空気が許さない」
という空気的判断の基準です。

 戦後直後、「自由」について語った多くの人の言葉は結局
「いつでも水が差せる自由」
を行使しうる「空気」を醸成することに専念しているからです。

 人が「空気」を本当に把握し得たとき、
 その人は空気の拘束から脱却できます。


山本七平著 「空気」の研究より


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posted by マネージャー at 00:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かその方はある本で
「これからはKYじゃなくてMS(水を差せ)といえ」と言っていました。
とはいえ、MSとゆう言葉はすでにあるんですけどね…
Posted by 高校生ヘルパー at 2008年03月08日 14:28
MSって言ったら、「モビルスーツ」しか思い浮かばないのですが・・・
Posted by 赤い彗星 at 2008年03月08日 22:39
確かにモビルスーツですね!
そういえば、モバイルスイカもMSだ。
ちなみに、一般的な(?)MSは、教育上大変不適切な語句なので、想像にお任せします(笑)
Mはマジですね。
Posted by 高校生ヘルパー at 2008年03月11日 23:49
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