谷川岳ラズベリーユースホステルのオーナーである曽原君が
うちでヘルパーしていた頃の話である。
曽原君が、激しく私を責め立てたことがあったのです。
「佐藤さんは、貧乏したことないでしょ」
「えええええええええええええええええええええ!」
驚いたのなんのって、今まで、
そんなこと言われたことが無かった
ので腰が抜けるほど驚きました。
なぜなら私は、誰よりも貧乏を知っているつもりであり
貧乏とともに生きてきた人間だったからです。
「佐藤さんは、貧乏したことないでしょ」
「どうして、そう思うわけ?」
「北軽井沢ブルーベリーYGHは、水も電気もジャンジャン使うし、佐藤さんには、節約するっていう発想が無いでしょう」
「・・・・・」
「もっと締めるところは締めた方が良いですよ」
「・・・・・」
「俺は貧乏育ちだから、気になって仕方がないです」
「・・・・・」
「佐藤さんは、ある日、突然、家屋敷が差し押さえられたことはありますか?」
「ない」
「電気・ガスとめられたことは?」
「それはある。しかし、水道まではいってないし、何度も止められたわけではない」
「でしょ、貧乏を経験してないから、電気をじゃんじゃんつけっぱなしにするんです」
「な、なるほど・・・・、でも逆に貧乏だったから電気をじゃんじゃんつけっぱなしにするという考えはない?」
「なにバカ言ってるんですか、貧乏だったら電気とめられるでしょうが。貧乏だったら節約するでしょうが、全く佐藤さんは訳のわからんことを言うなあ」
「あ・・・・・」
こうして、曽原君に何時間も節約について延々と
説教されたわけですが、
これには全くもって感心してしまいました。
何に感心したのかというと、
曽原君が体験した貧乏と、
私の体験した貧乏は、
どうやら別の種類の貧乏であるらしい
ということに気がついたからです。
どうやら貧乏には、種類があるらしい。
体験した貧乏に違いがあるらしい。
では、貧乏の種類とは・・・・・・・?
つづく
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