2022年02月10日

どんな除雪機が良いのか?

 7年ぶりの豪雪になるかと思われた北軽井沢の天気ですが、15p前後の積雪でおさまりそうです。ホッとしました。明日・明後日は快晴になるみたいですから、ウインタースポーツをしに来られる御客さんにとっては、良いコンでションになりそうです。胸をなでおろしています。明日は早朝から除雪機で雪かきです。

 うちには、除雪機が2台あります。以前は、4台ありましたが、1台は数年でスクラップになりました。ハイガーです。こいつは、絶対に買ってはダメな奴です。電動除雪機もダメ。金をドブに捨てるようなものです。

 買うならホンダかヤマハのエンジン式でしょう。理由は簡単で、自分でメンテができるからです。ホンダ・ヤマハの除雪機は故障が少なく壊れない上に、大量に販売されている関係で、修理方法とメンテの方法が、インターネットで大量にアップされているからです。YouTubeで、詳しく解説してある動画がいっぱいあります。だから機械音痴の私でも簡単に修理できるし、オイル交換もできる。それが嫌ならコメリで買うといい。コメリなら軽トラを無料で貸してくれるし、契約修理工場から取りに来てくれたりする。

 私は、地元の農機具屋さんから買いました。そこで何年かに一度、オーバーフォールしてもらっていますが、キャブレターに入っているガソリンさえ小まめに抜いていれば、壊れることはありません。とにかくホンダ・ヤマハの除雪機は壊れにくい。キャブレターさえ気を付けていれば、まず壊れない。





 ただし、長年使っていると塗装がはげてきて、雪が飛ばなくなる。そういう場合はシリコンの離雪スプレーを噴霧すると、驚くように雪が飛ぶようになります。シリコンスプレーを使ったことがある人なら、御存知だと思いますが、あれは凶器そのものでか。床にシリコンスプレーを噴霧すると、床がスケートリンクのようになって、ツルンつるん滑ります。なので、雪かきにはシリコンスプレー(離雪スプレー)が欠かせません。除雪機も、スコップも、ママさんダンプも、シリコンスプレー(離雪スプレー)で、驚くほど性能がアップします。

 ちなみにブルドーザー式の小型除雪機も持っていますが、これも中々便利です。
 細かい作業に大活躍します。



 トンガの噴火で、来年以降、地球は確実に寒冷化に向かうでしょうから、雪国の人は、それも想定した準備をしてもいいかもしれません。


つづく。

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2022年02月08日

再びボイラーについて

 再びボイラーについて語ってみたい。ボイラーには、貯湯式と直圧式の2種類ある。どの宿も、最初は貯湯式ボイラーを入れていたと思う。私のところも貯湯式のボイラーで、加熱ボイラーという会社のボイラーを入れていたが、貯湯式のボイラーは水圧が弱い。シャワーの水が弱いのである。おまけに配管がさびやすい。60〜80度という高温熱水を出せるので、便利と言えば便利なのだが、この高熱によって配管が錆びやすく、赤水がでるようになる。おまけに四六時中、タンクにお湯を温めておくので、灯油代がかかりすぎるという欠点があった。

 そして、一番の問題は、故障した場合の修理費が高額であり、新品を買うときの価格も高いのである。最低でも50万円するし、私が最初に使っていたボイラーは、100万円もしていた。で、こいつが、もし故障した場合は、設置工事に数週間かかってしまう。その間、営業ができなくなる可能性があるが、それでは困るのだ。

 で、補助ボイラーとして、直圧式ボイラーをサブでいれた。定価20万円のものが、楽天市場で5万円で売っていたので、それをネットで購入して、地元の水道業者にとりつけてもらった。取り付け費用は、3万円ぐらいだったと思う。そして、貯湯式と直圧式の2つのボイラーを使ってみたら、直圧式の方が圧倒的に便利だった。リモコンで台所で制御できるのがよかった。唯一の欠点は、48度以上の温度が出せないので、業務用食洗機が使えなくなることと、小型であるために、4ヶ所で同時お湯を使うと水圧が弱くなることだった。同時にお湯を使うのは、3ヶ所が限度だった。

 うちは客室が7つあるので、ボイラーは2台必用だと痛感し、万が一故障したときのために予備に2台。合計4台のボイラーを設置した。4台で20万。工事費含めて32万くらいであるが、これでも貯湯式の大型ボイラーを買うより、7割くらい安いし、万が一故障した場合のバックアップがあるから精神衛生にいい。

 深夜電力でお湯を沸かすタイプのエコキュートも考えたが、貯湯式というシステムが気に入らない。水道管が錆びるし、こういう機器は、寿命が短いので、1台40万もする製品は買いたくない。5万円の小型直圧式ボイラーを4台揃えた方が安くて安心である。おまけに寿命も長くて壊れにくい。その4台を厨房で集中管理できるのは非常に便利である。





 で、どこのメーカーさんのボイラーにするかであるが、複数の設備さんに聞いてみたら、どこの設備屋さんもノーリツの製品が壊れにくいとのことだった。コロナ・リンナイよりも、初期不良が少ないうえに、修理・保守の時にメーカーさんが即座に来てくれるという話だった。これは本当だった。10年以上無故障だったし、故障したときも、わりと早い時間で修理にきてくれている。まあ、たまたま、だったのかもしれませんけれどね。そういうわけで、うちの宿はノーリツの直圧式ボイラーが4台うごいています。



つづく。

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2022年02月07日

半導体不足でボイラーの新品が無い?

 ボイラーが2台も故障した。こういう時のために、うちの宿には4台のボイラーがある。万が一の時でも御客さんに不便をかけないために、予備のボイラーが3台がある。だから1台くらいの故障は何でもない・・・・というはずだった。ところが2台同時に故障した。でも、あと2台ある。営業にはなんの問題も無いはずなのだが・・・・・そうはいかない。

 宿屋業界では、有名な話なのだが、今、日本では新品のボイラーを手に入れることは難しい。半導体が無いために生産が滞っているのだ。だから1台のボイラーしかない宿は、壊れたら絶体絶命である。もう営業できない。私は、人一倍用心深い人間なので4台のボイラーを設置して、万が一の故障にも対応できるようにしていた。嫁さんは、そういう用心深さゆえの無駄な設備投資を嫌がっていたが、こんかいは、その用心深さにたすけられたわけだ。

 今回だけで無い。3.11の震災の時も、新型コロナウイルスの時も助かっている。常に6ヶ月分の在庫を確保していたからだ。特にトイレットペーパー・アルコール消毒液・マスク・洗剤などは、1年分の在庫があったので、そのおかげで危機を回避できた。これも北軽井沢という土地のおかげである。北軽井沢は、土地が安いので、庭を広くとれる。つまり物置をいくらでも作れるので、在庫のストックを大きくとれるのだ。そういう土地に住んでいることを感謝している。





 ちなみに故障したボイラーだが、修理を依頼した。
「買い換えた方が安いですよ」
と言われたが、買おうにも、モノが存在してない。生産されてない。ためしに聞いてみたら
「はやくて5月末に納品になります」
と言われてしまった。5月末だとゴールデンウィークに間に合わない。

 しかし、修理なら2週間後に完了する。おまけに破損が酷いので中身をそっくりそのまま入れ替えるので新品の取り付けとかわらない修理になる。これは逆にありがたい。だから速攻で御願いした。グズグズしてたら、修理用部品さえ在庫切れになる可能性がある。全国の宿屋は、みんな同じ事を考えているだろうから一刻を争う展開になると思う。北軽井沢という僻地に住む人間は、ロジスティックを確保するのに非常に神経をつかうし、すごく用心深くなっていく。みなさんもボイラーの調子に気をつけてください。今は、故障しても代撰品は売ってないですから。




つづく。

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2022年02月02日

今日から抗ウイルスの壁紙工事がスタート

 今日から抗ウイルスの壁紙工事をスタートです。20年ぶりに壁が新しくなりますが、これも新型コロナウイルスのおかげです。といってもDIYによる手作業なので、御客さんのいない平日に夫婦二人で少しずつ工事するだけなんですけれどね。とりあえず今回は、公共スペースの壁を抗ウイルスにします。





 客室は、まだ手をつけない予定です。プロに御願いしようか迷っているからです。金はかかりますが、どうせ壁を新しくするなら遮音シートなんかも一緒にとりつけて、音が漏れないようにできないかなあと、もっと防音にならないかと考えているからです。





 ちなみに、うちの宿は、新型コロナウイルス対策の宿認定のために検査に来た人たちから「今まで多くの宿を検査したけれど、検査した宿の中でも一番素晴らしい」と褒められたことがあるのですが、そういう私たちの宿の唯一の欠点が、壁が抗ウイルスになってないということでしたから、それが2月中には、公共スペースだけでも実現すれば、とりあえず、宿屋のやるべきことは、かなりやりきったと言えます。あとは、週1回やっている抗原検査の回数を増やすぐらいしかありませんが、抗原検査の回数を増やしても、それで感染が防げるわけではないので、やはり、徹底した衛生管理しかないですね。

つづく。

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2022年02月01日

軽井沢図書館の方針転換

 今までは、新型コロナウイルスが流行すると軽井沢図書館は、利用停止になっていました。図書館だけでなく、あらゆる公共施設が利用停止になったものです。ところが、今回のオミクロン株による新型コロナウイルスの大流行には、軽井沢図書館が方針転換しています。利用を停止せずに、逆に閉館日を無くしてしまった!

 これだけでも驚くべき事なのですが、
 貸し出し図書を10冊から20冊の倍増にしている。
 雑誌は10冊まで借りられて、dvdも4本借りられる。
 そのうえ貸出期間を2週間から3週間に延長してしまった。




 まるで北風と太陽みたいな話ですね。
 あっぱれ!と褒め称えたい!



 町民に無理な引きこもりを強いるのではなく、大量に本を自宅で読めるようにしてあげて、町民に自宅読書しやすい環境を整えてあげているのは、非常に賢いやり方だと思いました。ただし、図書館を利用する時間は、30分という制限があり、図書館内の机も椅子も利用できません。あくまでも自宅で読書してください。そのためには、大量に貸し出ししますよ・・・・ということらしいです。これなら自然に外出者も減っていくはずです。


つづく。

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2022年01月15日

保温鍋

 冬になるとビタミンがどうしても不足しがちになります。 そこで野菜たっぷりのスープや鍋を作るわけですが、 子供は野菜があまり好きではありません。鍋もスープも肉ばかり食べます。 唯一例外なのがジャガイモ。 じゃがいもを野菜に入れるかどうかは微妙なところですが、じゃがいも料理だけはうちの息子もよく食べる。それを利用して嫁さんはブロッコリー食べさせていました。ブロッコリーの芯を細く切ってコンソメスープに入れて保温鍋で一晩じわじわと煮込むとじゃがいもそっくりの味になります。

 話は変わりますがこの時期は保温鍋が大活躍。おでんにしても、ロールキャベツにしても、キャベツスープにしても、保温鍋で作ると大変美味しくなります。お客さんにも大好評で、どうやって作るんですかという質問が寄せられますが、意外に簡単なことで美味しくなります。ストーブの上に鍋を置いてグツグツ煮込むだけでいい。我が家にはストーブがないので保温鍋を使っています。大根は非常に柔らかくなりますし、ブロッコリーの芯はじゃがいものようになります。特にブリ大根が美味しくなる。大根がとろけるようになりますので、皆さんも騙されたと思って1度保温鍋を試してみてください。ちなみに大根は50°から60°ぐらいが一番誰が染み込んで柔らかくなりやすいので鍋でぐつぐつ煮るよりも保温鍋でじっくりと温めた方が柔らかくて美味しくなるんですよね。




つづく。

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2021年09月03日

楽天モバイルと楽天経済圏

 先ほど楽天モバイルから電話があって、楽天モバイルのルーターをつけさせてほしいということだった。もちろん、こちらに異存は無い。むしろ大歓迎である。これで、うちの宿に楽天モバイルの電波が入ることになるからだ。御客さんにとっても良いことであるし、我が家にとっても朗報である。というのも、我が家では、夫婦で楽天モバイルに加入しているからだ。

 楽天モバイルの料金は、本当に安い。電話しか使わなければ、ゼロ円というのがいい。ネットをやったとしても、動画を見なければゼロ円。新型コロナウイルスで経営が厳しくなっているおりなので、こういう格安スマホの出現は、本当にありがたい。

 そう言えば、楽天トラベルからの予約も多くなってきた。楽天経済圏で生活している人が急増している気がする。楽天市場で、ふるさと納税し、楽天ひかり、楽天証券、楽天銀行、楽天ブックス、楽天モバイルを使って、多額のポイントをあつめ、そのポイントで無料旅行にくる人たちが増えてきている気がします。楽天経済圏、おそるべしです。





 うちは宿屋なので、消耗品の大半は、毎月やっている楽天のスーパーセールか、お買いものマラソンで仕入れています。つまり毎月1万円以上のポイントがたまり、それを仕入れに使っているので、仕入れ額がガクンと減っている。電氣・灯油などの光熱費もカードで決済しているので仕入れ額が減っている。それを考えると、情報弱者にとっては生きにくい世の中になっている。情報を知らなければ、損する社会システムができあがってきているからだ。

 そして、それを逆手にとった詐欺行為も横行している。詐欺でないにしても、情報弱者を騙すように契約を迫ってくる悪質な電話が多くなってきた。もうしわけないが、楽天モバイルから電話があったとき、その手の詐欺かと疑ってしまった。全く面倒くさい世の中になってしまった。


つづく。

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2021年09月02日

情報の質

 むかし『大草原の小さな家』という西部劇のテレビドラマがあって、子供の頃によく見ていました。いまでも、全話おぼえています。そのドラマで、こんな話がありました。





 ある子供の父親が文字を読めなかった。そのせいで、その子はみんなに馬鹿にされ、虐められます。それが悔しくて父親に訴えるのですが、その子の父親は、大笑いして
「そんなこと気にするな」
と、全く気にしません。でも、悪ガキたちが
「おまえの父ちゃん、文字読めねえの」
「バカだなあ」
と、その子の父親を馬鹿にします。その子の心は傷いて、牧師さんに訴えますが、牧師さんも大笑いして「気にするな」と言いますが、その子は気して引きこもりになってしまう。そこで牧師さんは、日曜の教会でみんなを集め、悪ガキたちに聖書を読んでくれとたのみます。悪ガキたちは、得意満面になって、文字を読めない人の前で聖書を読もうとするのですが、読めません。
「牧師さん、読めません」
「どうしてだね?」
「デタラメが書いてあります」
すると牧師さんは、その聖書を文字の読めない人に渡して、その人に読むように言います。すると、その人は、スラスラと聖書をドイツ語で読みました。父親が文字を読めなかったのではなく、英語が読めなかっただけだった。アメリカは移民の国だけれど、子供たちには、それが良く分かってなかったというオチだった。


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 話を変えます。
 ユースホステル運動の話です。

 ユースホステル運動をはじめたリヒァルト・シルマンは、教室から野外へ子供たちをつれだし自然、歴史、地理を教えました。これをシルマンは、『移動学校(ワンデルンデ・シュール)』と呼び、この移動学校から、ユースホステル運動が誕生するのです。

 1901年。シルマン、27歳。彼は、ルール地方の中心地ゲルゼンキルヒュンで教職につきます。シルマンは、公害の巣窟である都市にすむ子供たちに、ワンデルンデ・シュールを実行したいと思い、町からほんの2〜3キロ離れたウェストファリアンの丘まで子供たちを遠足につれていきました。幼ない子供たちの瞳は輝き、

「わあ、魚だ」
「ほんと、生きた魚だよ!」

と単なる魚に感動しました。ルールの子供たちは、これまで生きた魚を見る機会さえ、めったになかった。これに驚いたリヒァルト・シルマンは、子供たちに実物教育の必要性を感じ、ユースホステル運動が生まれていきます。これが明治36年のドイツの話です。

 私は、このエピソードを知ったとき、
「産業革命は、こういう子供たちを作り出したのか」
と感心したものです。そして、リヒァルト・シルマンの伝記を出版したわけですが、その数年後に息子が生まれ、幼児教育について調べていたら、全く同じエピソードが、同時代の日本にもあったのに愕然としました。

 ドイツの都会の子供はハイキングで「生きた魚だ!」と生まれて初めて見る生きた魚に感動するわけですが、これと同じ事が明治の日本にもあったわけです。けれど日本の子供は、都会の子供では無かった。そもそも、明治の日本には、ドイツのような工業化は進んでおらず、都市化も進んでなかった。普通の日本の子供たちが、どういうわけか、生きた魚を知らなかったのだ。

 なぜか?

 子供たちが食べていた魚は切り身だった。または干物だった。だから魚の原型を知らなかった。図鑑もテレビもネットもないので、本物の魚を知りようが無かった。おまけに魚釣りのような娯楽は、当時の子供たちにとっては贅沢な行為だった。

 当時は5歳くらいから子守をさせられていた。裕福であれば別ですが、普通なら小さいうちから子育ての手伝いをさせられ、勉強にしても、漢文と算盤が主流で、現在のような理科を習うことはなかった。女の子は、学校にも行かせてもらえなかった人も多かった。私の祖母も、子守の仕事で学校に行ってないので、文盲だった。

 こういう記録を大量に発見していくと、リヒァルト・シルマンのエピソードも、私たちは勘違いして受け取っていた可能性があるかもしれないと思ってしまう。今と違って昔は、インターネットどころか、図鑑も絵本も、ろくになかっただろうから、当時の子供たちが、魚の原型を知らなかったのは、産業革命や工業化のせいでなかったかもしれない。ただ、単にインプットできる情報が、今とは違っていただけなのかもしれない。





 そう考えると、合点がいくことが一つある。
 明治時代の小学校の教科書の難しさである。
 もう信じられないくらいに難しい。

 アンチゆとり世代の息子たちの教科書も、かなり難しくなっているが、明治の小学校の教科書にくらべれば、なんてことはない。昔の教科書は、とんでもなく難しい。おまけに旧字体で歴史的かなづかいときている。漢字も難解なものが大量に使われている。これを当時の小学生がマスターしたのなら凄い勉強量になる。つまり昔と今では、インプットされる情報の質が違うのだ。





 江戸時代の寺子屋が使っていた教科書(庭訓往来など)になると、もっと難しいし、武家の師弟は、小学・近思録・四書五経をマスターしていたらしいので、とんでもない学力をもっていたことになる。近思録を一回でも読んでみたら分かると思うが、あんなもの大人だって簡単には読めやしない。こういう本を素読する子供たちが、魚の原型を知らなかったからと言って笑えない。

 逆に言うと、明治人・江戸人と現代人の思考回路は、現代アメリカ人と現代日本人の差よりも大きいかもしれない。


つづく。

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2021年09月01日

かって、マイキットという高額な玩具があった

 私が子供の頃は、学研の「科学」と「学習」という雑誌があって、これが凄いものでした。特に付録が凄くて、機械式計算機が付録でついてきたり、ダイオードラジオの組み立てキットや、照度計のキット、プラネタリウム、電気配線ロボット、顕微鏡、化学実験セットなんかが付録についてきたりしました。昭和の子供たちは、それらの付録に熱中しました。電卓もパソコンもインターネットも無い時代でしたので、みんな科学キットに夢中になったものです。

 私が小学校1年になったとき、アポロが月面に着陸し、小学校2年生の時にドラえもんが連載スタートとなり、小学校3年生になった頃には、1970年の大阪万博があり、世の中は科学ブームにわきたち、当時の子供たちは少しでも科学の薫りのするものにあこがれ、熱心に科学雑誌を読みあさっていました。特に離島のド田舎に住んでいた私にとって、科学のかおりのするものと言ったら学研雑誌の『科学』しかなく、それを何回も読みあさっていました。

 で、その学研雑誌『科学』に掲載されていた広告が『マイキット』シリーズです。



 『マイキット』シリーズには、いろいろあって、安いものはマイキット20というのがあって、当時の価格で1500円もした。これは、電子部品の端子と端子をリード線で結ぶことにより、電子回路を作ることができる。マイキット20だと、20の電子実験ができました。トランジスタラジオを作る実験とか、ワイヤレスマイクとか、報知器といった製品を作って実験することができました。

 高いものにはマイキット200というのもあって、そのレベルになりますと、抵抗・コンデンサ・トランジスタが十個以上あって、それらを接続して、超高性能ラジオも作れたし、ステレオアンプ・電子オルガン・嘘発見器まで作れました。200種類の製品を作って実験できたのです。当時の少年たちは、みんな、これに憧れたけれど、高額だったので買ってくれる親などいませんでした。組み立てラジオは買ってもらえても、マイキットを買ってくれる親など皆無でした。

 そもそも当時の親世代(昭和一ケタ生まれ)にとっては、マイキットが何であるかも分かってなかったと思います。「電子部品の寄せ集めなんか買ってどうするんだ?」という感じだったと思います。買ったとしても小学生に、トランジスタとか、抵抗とか、コンデンサーが分かるのか?と思ったに違いありません。それらをつなぎ合わせると、変声器になったり、電子メトロノームになったりする魔法のボックスに対するワクワク感が、理解出来なかったと思います。大人にしたら完成品に価値があるのであって、部品の集合体には、何の価値もなかったことでしょう。





 ようするにマイキットは、当時の子供の贅沢な玩具だったにすぎなかった。それは間違いありません。友人にマイキット20をもっていた奴がいて、それを使わせてもらってラジオを作ってみましたが、苦労して作っても、感度は悪かった。というか、雑音ばかりで良く聞こえなかった。修学旅行で買った組み立てラジオのほうが、よほど放送が聞こえました。でも子供にとって、そんなことは、どうでもよくて、音が聞こえただけで満足し、せっかく作ったラジオを分解し、モールス信号機なんかを作り出したりしました。で、20個の実験が全て終わったら、もう見向きもしませんでしたから、考えようによっては、高価な玩具だったかもしれません。

 そして中学校に入り、技術・家庭科という授業が始まると、マイキット経験者と、未経験者の間に大きな差があることを知って愕然とする。マイキット経験者は、電子用語をすんなり受け入れることができたけれど、未経験者は、
「抵抗ってなに?」
「コンデンサーって美味しいの?」
という感じで、ちんぷんかんぷんだったようです。図面も読めないようだったので、実際の工作の時間にかなり苦労していたように思います。しかし、そのうちに慣れて、なんとかラジオを完成させていたようです。





 その後、高校に入ったとき、高校の物理部に入部しようと見学にいったら世の中が変わっていました。先輩は、時計を製作していましたが、もう電気配線は存在してませんでした。図面も存在してなかった。ICのボックスに全て集約されていて、単に組み立てるだけのしろものだった。ハンダも使われない時代になっていました。それをみた瞬間、急に興味を失ってしまいました。その頃には、マイキットも販売されなくなっていました。

 ところで令和時代の小学校では、プログラミングの授業があるらしい。プログラミングの授業って必要なんだろうか?と思っている私は、かって、マイキットを小馬鹿にしていた昔の親たちと同じ心境なのかもしれません。正直言って、プログラミングの授業やるくらいなら、山でも登って自然の中で実物教育をしたほうが、よほど子供のためになると思っているのだが、そういう考えは古い考えなんでしょうね。


つづく。

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2021年08月17日

「パプリカ」と「WAになっておどろう」

 今朝は寒かったのでストーブ(ファンヒーター)を出しました。北軽井沢では、よくあることで、場所によっては、御盆の時期にストーブを出す家庭も多いかと思います。「場所によっては」と但し書きをしたのは、同じ北軽井沢でも、寒いところと、そうでないところがあるからです。北軽井沢は北軽井沢でも、標高1400メートルの処もあるし、標高700メートルのところもある。標高100メートルあたり、0.7度違うので、700メートルも標高差があったら、5度も違ってきます。あと、森の中と、そうでない場所でも温度がちがうし、屋根の形状によっても温度が違う。ちなみに、うちの宿は標高1100メートルぐらいで、理論的には、海抜ゼロより7度ほど低いことになっていますが、実感としては、もっと低い印象です。なので、北軽井沢に斗まくりに来る御客様は、長袖の服を必ずもってきてください。





 話は変わりますが、Eテレをみていたら2020応援ソング「パプリカ」のFoorin 新ダンスバージョンをやっていました。で、何気なく踊っているフーリン(Foorin )メンバーをみていたら、メンバーの身長が変化している。バク転していた女の子が、大きくなって、メインボーカルの女の子の身長を超えてしまった。そのせいか、センターが交代していて、踊りの振り付けも変わっていました。





 オリンピックが1年のびたために、子供たちの身長が変わってしまったんでしょうね。男の子たちは、声変わりしてしまっただろうし、最年少の女の子(アニメ監督の新海誠の娘)も、11歳なので、かなり大きくなってしまっている。で、みんな踊りが、キレ・キレになっていた。

 で、思い出したんですが、オリンピックで応援ソング「パプリカ」は使われたんでしょうか? オリンピック見ていて、どこに応援ソングの「パプリカ」は使われたんだろうか? あれだけ盛大に「パプリカ」がNHKに流されて、全国の子供たちが歌って踊った「パプリカ」は、オリンピックと何の関係があったんだろう?

 で、思い出すのが長野オリンピックのV6の「WAになっておどろう」です。
 あれは良かった。
 世界中の選手たちが、歌って踊っていた。



 あの「WAになっておどろう」は素晴らしかった。
 で、「パプリカ」は、どうなったのか?
 まあ、声変わりする世代をボーカルにしたわけだから、その時点で使えなくなってしまったのか?
 どうして積極的に「パプリカ」を使わなかったのだろう?


つづく。

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2021年08月16日

旅行スタイルが大きく変わりつつある?

 御客様が入ってなかったので、今日は休館日にして家族で食事と図書館に出かけました。今年の北軽井沢の夏は、驚くほど人が少なかった。去年のゴールデンウィークに緊急事態宣言がでて、県知事の要請によって、北軽井沢中の宿が、営業を止めたときでさえ、北軽井沢では人がごった返していましたが、今年の北軽井沢には閑古鳥がないていました。恐ろしいほど人がいなかった。

 あと、不気味なことに『軽井沢おもちゃ王国』に行くファミリーが、ほとんどいなかった。つまりチケットが売れなかった。家族連れの御客さんの大半は、うちの宿にある遊具で遊ぶか、部屋で宿題をしていました。雨天対策として『雨天時の子連れ家族が楽しめるベスト7』を紹介しましたが、そういった施設見学に行ったファミリーの方は、決して多くはなかった。散歩したり、読書してみたり、宿題をしてみたりする人の方が多かった。

 晴れていれば、浅間牧場などを散策する御客さんが多かったですね。やっぱり新型コロナウイルスが原因ですかね? それと、うちが買っている犬(シエルティー)と散歩する御客さんが多かった。愛犬コロは、大人気で、多いときは1日に8回も散歩に連れて行ってもらってましたね。


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 御客さんもリピーターさんばかりでした。初めて会ったときは、小学校3年生くらいの女の子だったのが、いつのまにか高校生になっていたのでビックリしてしまいました。御両親は変わりないのですが、息子さん・娘さんは、アッという間に大きくなってしまいますね。

 そういえば、リピーターさんの多くは犬好きの人で、けれど自宅では犬を飼えないと言う人が多いですね。そういう人たちは、宿に泊まりに来るというより愛犬コロに会いに来るという感じです。そこまで犬好きでない人も、愛犬コロとの散歩を楽しみにしていて、
「たまに犬を可愛がるのが一番だね、飼うのは大変だから」
と笑っていました。子犬一匹が、15万円もしますからね。他にもワクチンだ、何だと、いろいろ経費がかかるし、6ヶ月の躾の期間も大変ですから。躾に失敗したら狂犬になってしまう。むやみに吠えず、誰からも愛される可愛い犬というのは、6ヶ月にわたる長期間の躾の上になりたっていますから、それを知ってる御客さんは、たまに犬を可愛がるのが正解ということをよく知っているようです。

 それはともかくとして、新型コロナウイルスによって、家族旅行のスタイルが、子連れ旅行のスタイルが、少しずつ、徐々に変化してきているような気がします。散歩したり、ハイキングしたり、読書してみたり、宿題をしてみたり、ゴルフやテニスをしてみたりの旅行形態が増えてきて、観光施設をスルーする御客さんが、ジワジワと出てきていますね。そういう意味では、新型コロナウイルスは、人々の旅行スタイルを大きく変えつつあるのかもしれません。




つづく。

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2021年08月04日

鯖缶・納豆・枝豆・チョコモナカジャンボ

 暑いと、食欲が無くなります。そんなときにたよりになるのが、納豆と鯖缶と枝豆です。納豆好きな私は、納豆と白米さえあれば、他におかずが無くても大丈夫な安い食生活で生きていられます。もちろん、納豆にもこだわりがあって、あるメーカーのひきわり納豆しか食べません。◆◆の納豆が一番上手いと思っています。

 ところが、ある日、突然に◆◆の納豆の味が変わってしまった。不味くなった。どうしてだろう?と不思議に思って調べてみたら、味の変化はなかった。量の変化があった。50グラムはいっていた納豆が、45グラムに減らされていたのである。たった5グラムの違いで、味が変わったのだが、どうしてかというと、納豆の量が減らされているのに、つけあわせのタレと辛子の量は、変化無かった。そのためにタレの量的比率が大きくなってしまい、納豆の量が減らされた分、タレの量が多すぎて辛くなってしまったのだ。◆◆納豆の製造元は、安易に納豆の量を減らすべきで無かったと思う。





 そんなことは、どうでもいいとして、夏バテになると、素麺が美味しい季節となる。素麺の具と言えば、キュウリと錦糸卵であるが、我が家では、鯖の水煮缶を磨り潰してそえる。そして、素麺の麺汁にも鯖の水煮缶の汁を入れる。大根おろしもいれる。そうやって食べる素麺が、最高に美味しい。御客さんにも、素麺を出したりもするが、さすがに鯖の水煮缶入りの素麺は出せない。すごく美味しいけれど出せない。缶詰を御客さんに使うことに抵抗があるからだ。なので、賄いの料理として食べている。

 ちなみに鯖の味噌煮込み缶も大好物である。さすがに素麺には使わないが、白飯と一緒に食べると最強にうまい。特にスーパーつるやのオリジナルブランドの鯖味噌缶の美味しいこと美味しいこと。鯖の味噌煮込み缶の汁にいたっては、何にでも合うから不思議だ。ナスと一緒に鯖の味噌煮込み缶をお酒で煮込むと、これまた美味しい。カニかまと和えても美味しい。汁をだし巻きに入れても美味しくなるし、味噌汁に少しだけ鯖を入れても美味しくなる。大根と一緒に煮込んでも良い。しかしなんといっても白米と一緒に食べるのが一番美味しい。





 あと、夏と言ったら枝豆である。美味しいうえに健康に良い。私は、前立腺が良くないので医師から大豆製品を食べるように言われているが、大豆製品と言えば、枝豆が一番美味しい。なので夏になると、枝豆にノンアルコールビールばかりやっている。気が付いたら、1日に、それしか食べてないこともあった。なので御客さんにも毎日、枝豆をだしている。鯖缶・納豆は、御客さん煮出せないけれど、枝豆なら出して問題無さそうだ。

 でも、なんといっても、夏はアイスクリームが美味しい。
 それもチョコモナカジャンボが一番美味しいと思っている。

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つづく。

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2021年08月02日

北軽井沢はヨソ者の集まり

 オリンピックのせいか、新型コロナウイルスの変異株のせいか、今年は去年より御客さんが少ないですね。例年なら満室つづきになるはずが、今年は、1日に1組とか2組です。あと、例年なら大家族の予約が入るのですが、それも少なくなりました。大家族というのは、祖父母プラス息子夫婦(または娘夫婦)が3組といった組み合わせです。

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 どういうことかというと、昔なら、都会に出て結婚して子供が生まれた息子夫婦(または娘夫婦)たちが、祖父母のいる田舎に帰ったものですが、それだとお爺ちゃん・お婆ちゃんの負担が大きいために、一族で避暑地の小さなペンションを貸し切って集まるという家族が多かったのです。結婚が高齢化して、子供も高齢出産になってきたために、お爺ちゃん・お婆ちゃんも高齢で、たまに帰ってくる孫の面倒も、なかなか見れないし、大勢の料理をだすのも、大勢のぶんの布団を並べるのも大変なので、それなら避暑地の小さなペンションを貸し切ってしまえということになり、そういう御客さんたちが、子供の遊具が大量に置いてある、うちの宿を押さえる。それが例年の恒例行事ごとくあったのですが、それが激減してしまった。

 新型コロナウイルスで、親戚一同が北軽井沢に集合するということが、ほぼ無くなってしまった。それでも希に団体予約がはいってきますが、その予約の時に
「他府県ナンバーの車に卵とか投げられないですかね?」
と、トンチンカンなことを言ってくる。そんなわけないじゃないですか! 卵とか投げる? いったい、そんな未開民族が、日本のどこにいるんですか? そもそも北軽井沢は、別荘族でもっています。全国各地の自治体の保養所もある。疎開のために、安全保障のために嬬恋村に作っている。その人たちが、北軽井沢に来なければ、多くの商店とレストランが倒産します。

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 別荘所有者だって、いざというときのために所有しているはずだし、小さなペンションのリピーターさんたちも、何かあったときのためにリピートしているはずだし、受け入れる宿主だって、そのつもりでいる。リピーターさんというのは、宿主にとっては他人ではないんですよ。もし卵を投げてくる奴がいたら(いないけど)、体を張って止めますよ。まあ、そんな非常識な奴はいませんれどね。というか、北軽井沢という存在そのものが、よそ者の集まりですから・・・・。

 それにしても新型コロナウイルス。
 はやく収まってほしい。


つづく。

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2021年07月20日

同級生の転校にショックをうけた息子

 はやいもので、1学期が終わって、明日から息子は夏休みです。今日は、大量の宿題をかかえて帰ってきました。明日から夏休みなので、さぞかし嬉しいだろうと思ったら少しばかり元気が無い。そういえば、昨日から息子の奴が元気ないなあと思っていたら、小さい頃から仲良しだった同級生の女の子が、転校することが決定してしまったらしい。





 その子とは、小さい頃から仲良しで、空手教室、スケート部、マラソンと、いろいろ面倒をみてもらっていた。特に6歳くらいまでは、息子の成長が遅くて、会話能力が乏しかったこともあって、保護者のように、なにかと面倒をみてもらっていた女の子が、いきなり転校することに決まって、明日には引っ越しするという。息子にしてみたら、さぞかしショックだったことでしょう。

 引っ込み思案の息子を、休み時間にマラソンにさそってくれたり、ドッチボールにさそってくれたり、楽しく遊んでもらったりで、そういうサポートを毎日してくれたおかげで、息子は運動も出来るようになったし、みんなと一緒に遊べるようになった。息子には、そういう面倒見の良い女の子が、同級生にいたことで、対人スキルをしっかり学べた。そういう幸運が息子にあった。本当に友人に恵まれていたと思います。

 そういえば、群馬県のチベットたる嬬恋村には、転校生がおおいですね。入学以来3人が転校してきて、1人が転校でいなくなるというのは、多くないですかね? それにしても観光関係(ホテル関係)の転校生とか、新型コロナウイルスからの避難する意味で転校してきた子とか、いろんなタイプの転校・転勤がありました。こんな僻地に転校なんかあるのか?と思いましたが、けっこうあるんですね。

 関係ないですけれど、嬬恋村には双子が、やたら多いですね。各学年に1組はいる。私が子供の頃は、まず双子にお目にかかれなかった。

 宿屋をやっていると双子の兄弟姉妹が泊まりに来ることがよくあります。現代では圧倒的に多い双子さんも、昔は少なかった。それでも何年も宿屋をやっていると、昭和1桁生まれの双子の兄弟姉妹が、泊まりにくることがあります。実は、戦前において双子は非常に珍しい存在でした。ましてや昭和1桁生まれの双子は特別天然記念物といっても間違いないぐらい珍しい存在です。

 どうして珍しいかというと、昔は畜生腹と言って、双子が生まれると1人を殺してしまうことがあったそうです。それが可能なのは、子供を取り上げるのが、昔は産婆さんだったからです。産婆さんにいくらか包むと事故死に来てもらえたそうです。双子が生まれるときは、 1人だけ大きく生まれ、 1人だけ小さく生まれます。小さく生まれた方が事故死になったらしい。誤解のないように付け加えておきますが、これは江戸時代の話ではありません。昭和の話です。もちろん珍しい出来事だったでしょうが、ありえない話ではなかったようです。そうでなくても、 1人を養子に出す事はよくあったそうです。





 どうしてこんなことを知っているかというと、双子の兄弟姉妹のお客さんと、何度も何度もお話をしているからです。そのお客さんが、非常に嬉しかったと言っていたのは、双子の歌手であるザ・ピーナツが登場した時だったそうです。ザ・ピーナツが出てくるまでは、双子にとっては非常に肩身が狭かったらしい。特に昭和1桁の双子の兄弟にとっては、言葉で言い表せないぐらいに、いろいろなことがあっただけに、ザ・ピーナツのレコードが売れて人気が爆発することが嬉しかったようです。今じゃ双子は少しも珍しくありません。うちのお客さんには三つ子の兄弟もいました。三つ子の兄弟にアニメ『タッチ』から名前を取っていたケースもありました。


つづく。

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ラベル:転校生 双子
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2021年06月12日

赤チン

 イベルメクチンとは、北里大学特別栄誉教授の大村智博士が、微生物が生み出す「アベルメクチン」をもとにした化合物です。アメリカの製薬会社のメルク社との共同研究で、家畜やペットの寄生虫の治療薬として1981年に開発され、イヌのフィラリア症などの特効薬となりました。大型動物に効くのだから人間にも効くだろう、とアフリカで蔓延まんえんしていたオンコセルカ症(河川盲目症)の治療・予防に使ってみたらビンゴ。大村博士は、この業績を評価され、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

 このイベルメクチンが、新型コロナウイルスに効くという話が、ずいぶん前からありましたが、その話が、いつのまにか立ち消えになったのですが、また、最近になって注目を浴びつつあります。

 理由は2つで、その一つは、ワクチンがきかなかったインドで、イベルメクチンが効いたと言う事実があったそうです。インドでは、イベルメクチンを採用した州と採用しなかった州があったのですが、この差が劇的に違っていたらしいのです。しかも治療薬としてではなく、予防薬としてイベルメクチンが効果的であったという報告もでている。

 もう一つの事例はアフリカ。もともとアフリカでは、オンコセルカ症(河川盲目症)の予防薬としてイベルメクチンを予報接種していた。このアフリカでは、あまり新型コロナウイルスのパンデミックがおきてない。そのためかイベルメクチンを新型コロナウイルス治療に投与する事例が広がり、イベルメクチンは新型コロナウイルスに対する世界的な解決策となる可能性を秘めているという論文が続々と発表されているようです。

 もちろん反論もあるようです。whoは、「証拠が非常に不確実」だと指摘し、治験以外では使用すべきではないと声明を発表してます。アメリカの製薬会社でもイベルメクチンを総スルー。トランプ元大統領だけがイベルメクチンを押したけれど、医師たちの軍団に押されて使用禁止となって、高価なワクチン増産にはしってしまったと言います。

 日本の厚生労働省は、「適切な手続きを行ったうえで、イベルメクチンの新型コロナウイルスへの適応外使用を認める」としています。けれどイベルメクチンを新型コロナウイルスに適応する薬剤として、薬価を定めて公式に認められてないので、医師としては、まだ使いにくい状態。

 ちなみにイベルメクチンは特許が切れ、ジェネリック薬剤が大量に製造されています。最初にイベルメクチンを開発したメルク社は、イベルメクチンを新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験をやる気はなく、別の新型コロナウイルスの新薬開発に取り組んでいます。わざわざ新薬を開発するのは、特許権のなくなったイベルメクチンをいまさら新型コロナウイルスの治療薬として適応を取り付けても、経済的なうまみは何もないということでしょうか?





 以上は、ネットニュースから聞きかじった情報です。

 ここからは、私の思い出話です。私が子供の頃、第二次世界大戦の戦争中に中国大陸で、衛生兵として活躍した人から直接聞いた話です。その人は、友人のおじいさんだったのですが、そのおじいさんに勲章を見せてもらったことがあります。戦争中大活躍して、何度も表彰されたということでした。といっても衛生兵ですから、武勇で表彰されたわけではなく、宣撫工作で何度も大勢の敵を寝返らせたために表彰されたらしいのです。将棋で言えば、敵の飛車・角が、勝手に味方になったようなものだったらしく、それで形勢大逆転になったということでした。

 で、どうやって敵を寝がえらせたかというと、
「赤チンとメンソレータムと正露丸だよ」
という。言ってる意味がさっぱり分からないので、わかるように教えてもらうと、満州とかモンゴルといった田舎に行くと、そこの人たちは、薬も医者もかかったことがないので、驚くほど治癒力があるらしい。そういう人たちの病気を薬で治してやると、ものすごく喜ばれたらしい。

 で、うわさが一挙に拡散して、2〜3日たつと百人くらい集まってくる。仕方が無いので、薬をつけてやる。アッという間に治ってしまい、その数日後には三百人くらい集まってくる。しかし、もう薬が無い。仕方が無いので、赤チンとか、メンソレータムとかを適当に塗ってやると熱が下がってしまう。ただの捻挫には、普通の水で冷やしてやるだけで、アッというまに治ってしまう。そのうち赤チンしか無くなってしまうと、腹が痛いと言う人には、薄めた赤チンを塗るだけで腹痛が治ってしまったらしい。

 その話を聞いたとき「そんなバカな」と思ったんですが、そのおじいさんは、真顔で「俺も、そんなバカなと思ったさ。でも治ったんだよ。不思議だよな。で、これを軍医に話したら真っ赤になって怒られたけどな。そんなデタラメな医療行為をしてはいかんとな」と、その人は軍医に怒られて飛ばされることになったわけですが、地元民たちにとっては、そんなこと関係ない。治してくれた、その人がヒーローなわけで、
「とばさないでください」
と哀願されたうえに、とばさないでくれれば、大勢の敵を寝返らすから・・・ということで、結果として赤チン治療が、大戦果になったらしい。

 whoという専門家の言うことを聞かずに、イベルメクチンでパンデミックを終息させつつあるインドのニュースを読んで思い出しました。ずっと記憶の中に封印してあった五十年前の話を、五十年ぶりに思い出してしまった。昔は、こういう面白い話が、たくさん転がっていたんですよね。思えば嫁さんのお爺ちゃんも、勲章をもらった人で、お婆ちゃんと大げんかして離婚して中国大陸に渡ろうとした過去があったとか。国交も無かったのに・・・。その話も、もうすこし詳しく聞いとくんだった。


つづく。

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2021年06月11日

5年ぶりに御利用ガイドを改訂したら・・・・

 うちの宿に泊まった人なら知ってるかと思いますが、どの部屋にも【御利用ガイド】という40ページくらいの冊子があります。うちの宿の情報や、観光情報・宿泊約款・お得な情報を書いた冊子なんですが、だいぶ情報が古くなっていたので、5年ぶりに【御利用ガイド】を改訂する作業をやってました。

 そのせいで、この数日間、ブログを書く暇も無くて、平均睡眠時間は4時間。で、原稿ができあがって印刷をしてみたら全部で200ページになってしまった。その結果、ルーズリーフのポケットファイルが分厚くなりすぎて、1冊に収まりきれなくなってしまった。おまけに重い。

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 仕方が無いので2冊に分割し、【御利用ガイド】と【温泉+外食+カフェガイド】に分けて完成させました。北軽井沢・軽井沢という狭い範囲のガイドを製作するのにA4で200ページも必要になるとは思ってもみませんでした。しかも、200ページでは、完璧には伝えきれてない。本当なら800ページは欲しいけれど、
「そんな情報、誰が読むんだ?」
ということになりますよね。もちろん子連れファミリーに特化した情報で、他の客層への配慮は、あまり書いてないんですが、それでも、このくらいの情報になる。恐ろしいものです。

 で、今回作った【御利用ガイド】は、春と夏に北軽井沢に来た人を対象とした情報になっている。秋と冬の情報は入ってない。つまり紅葉シーズンとウインタースポーツの情報が入ってない。これが完成したらあと100ページプラスになるから、もう一冊、新しい冊子を作って、【御利用ガイド春夏偏】と【御利用ガイド秋冬編】と【温泉+外食+カフェガイド】の3冊を作る必要がある。こりゃレザープリンタ(カラー)のトナーカートリッジの予備が必要だな。いっそうのことクリアファイルをやめて、製本屋さんに製本のお願いをしようかなあ。



つづく。

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ラベル:御利用ガイド
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2021年05月11日

息子が野球にハマった理由

 ガラケーが無くなるというニュースを聞いて焦っていた我が家では、今年の3月に楽天モバイルが、実質0円になるプランを発表したこともあって、夫婦そろって生まれてはじめてスマホを契約して手に入れた。そして実際にスマホをいじってみて
「これは電話というよりパソコンじゃん」
と驚いている。どうして、うちの宿の予約の9割がスマホからのわけである。このレベルの性能ならスマホがあれば、パソコンはいらないと言っても過言では無い。少なくとも仕事で使わないのであれば、スマホで充分である。しかもカメラ機能の画像が素晴らしい。下手なデジカメなんかより画質が凄い上に、それを使えば、InstagramやFacebookやメルカリへの投稿が直ぐに出来てしまう。これに慣れると今までのようにデジカメで撮影して、それをパソコンに入れてアップロードするという手間のかかる作業は、どんどん億劫になる。

 おまけにGoogle−driveが使えるので、全国どこに行っても予約の確認が出来るし、音声認識も優秀なので、ある程度の仕事もできていまう。もちろんメモもとれるし日記も書ける。だからキーボードが無くても全く困らないのである。スマホは便利すぎるのだ。どうりで観光地にきてまで御客様がスマホを手放さないわけである。

 息子を連れて軽井沢おもちゃ王国に行っても、みんな子供さんを見てなかった。勝手に遊ばせて、親たちの大半がスマホをいじっていたわけが、ようやく分かってきた。デジカメを首にぶら下げて息子の写真を撮りまくっていたのは、我が家だけだった。他にデジカメを首にぶら下げてる御家族なんか、見たことが無かった。

 さらに言うと楽天のスマホは、楽天linkというlineと同じ機能が入っていて、これを使う限り、電話でもネットでも、どんなに使っても費用がゼロ円のままである。これじゃ、パソコンなんかやる奴はいないわけである。この事実を知ってしまった私は、ホームページの改訂を真剣に検討している。今のままのホームページでは、御客さんに迷惑がかかってしまう。


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 長い前置きは、このくらいにして、我が家では、困った問題がおきている。ひょっとしたら、これは、我が家だけで無く、全国の御家族でおきている問題かもしれないのだが、とりあえず我が家の話をする。

 うちの息子は、小学3年生である。成長が遅れ気味だった息子も、最近は徐々に人並みの行動が出来るようになってきた。それは良いのだが、そのために、とんでもない事がおきているのである。

 御存知のように新型コロナウイルス対策として、今年から全国の小学校にタブレットが配布され、うちの息子もタブレットの使い方を授業で習うようになってきた。その結果、タブレットに味をしめてしまい、自宅のパソコン・タブレット・スマホで何でも検索するようになり、親の目を盗んで、YouTubeで「ドラえもん」をみたり、ゲームをダウンロードして、遊ぶようになってしまった。

 実は息子は、幼稚園の頃からチャレンジタッチをやっているから、今までは仕事用のパソコンやタブレットに興味をしめさなかった。昔は、今と違って幼児用のタブレットが無かったので、年長さんの頃から息子は、チャレンジタッチ1年生をやっていた。早取り学習させる気は無かったのだが、それしか選択肢が無かったので、それを与えていたのである。

 その結果、息子はチャレンジタッチ1年生に夢中になり、それを使ってゲームなどをしていた。特に夏休みには、宿業が死ぬほど忙しかったので、全くかまってやれなかったので息子は、チャレンジタッチ1年生に熱中した。ゲームといっても足し算ゲームだったり、漢字ゲームだったり、英語ゲームだったりするので、ゲームするうちの息子の学力は、どんどん上がっていき、小学校に入学する頃には、1年生の教科は全てマスターしていた。御存知のとおりチャレンジタッチは、問題そのものがやさしい。全国平均点が、90点くらいなので、遊んでる感覚で勉強が出来てしまう。なので、年長さんでも1年生の問題は簡単に解けてしまう。おまけに問題を解くと、ポイントが貯まって、オモチャなどのプレゼントがもらえるので、それに熱中してしまう。その結果、宿が忙しくても放置していても勝手に勉強してくれていた。小学校に入学する前に勝手に勉強していた。





 これは小学1年生になっても同じで、2年生の問題をアッという間に学んでいった。勝手に遊びながら学んでいった。宿業が忙しくて親が放置しても、勝手にチャレンジタッチで学習してくれていた。

 小学2年生になると、さらにチャレンジタッチに夢中になった。今度は3年生の問題がでてくるのだが、これが息子のツボにはまった。英語・理科・社会という科目に夢中になったのである。子供は、理科と社会と英語が大好きなのである。特に息子は、英語に興味をもっていて、1日に何時間も勉強していた。そして視力を落としていった。

 当時は、新型コロナウイルスで学校が6月末まで休校だったためもあって、暇をもてあましていたこともあって、ますますチャレンジタッチにのめり込んでいた。そして、チャレンジタッチという勉強しか出来ないタブレットの使い方を完璧にマスターしてしまい、ブルーライト設定とか、Wi-Fi設定とか、親がやるべき細かい設定まで自分でカスタマイズしていた。
「これはまずい」
と焦った私は、今までスタッフの土井君にまかせていたWi-Fi設定を自分で勉強して、もっと電波がとぶ新しいルーターを設置して、インターネット通信について、息子に負けないレベルの勉強をせざるをえなくなった。還暦近くなって、息子とネットの勉強を張り合うようになるとは、思いもよらなかった。このとき息子は、まだ七歳。3月末生まれの小学二年生である。

 小学3年生になると、学校にタブレットが配布され、うちの息子もタブレットの使い方を授業で習うようになってきた。その結果、タブレットに味をしめてしまい、自宅のパソコン・タブレット・スマホで何でも検索するようになり、親の目を盗んで、YouTubeで「ドラえもん」をみたり、ゲームをダウンロードして、遊ぶようになってしまった。ここで私は息子と激突することになる。

 仕事用のパソコン・タブレット・スマホには、予約表もあれば、顧客データーもある。機密情報が満載なのだ。そのうえAmazonや楽天で買い物もできるし、メルカリやヤフオクで業者から仕入れもできる。現金が動かせるのである。ゲームをダウンロードして課金することもできる。

 もちろんパスワードをかけるが、タブレットの使い方を授業で習ったために、パスワードをアッという間に解読してしまう。文字パスワードをやめて、画像パスワードにしてもダメである。いつの間にか息子はハッカーになってしまった。

 当然のことながら私は激怒し、そのたびに罰としてスクワットを百回やらせたり、腕立て伏せを五十回やらせるわけだが、息子は懲りない。そのうち巧妙に隠れてパソコンをいじるようになる。で、ある日、パソコンを使って仕事をすると、怪しげなソフトがダウンロードされていて、動物か何かの一大王国ができていて、巨大農園ができてたりする。



 息子には、ネットの才能があるのか? それとも今の子供たちは、みんな、こんな感じなのか分からないが、仕事用のパソコン・タブレット・スマホをいじらせるわけにはいかないし、変なゲーム課金されてはたまったものではない。特に今のパソコンに入っているブラウザには、パスワード保存機能がついていて、キャッシュカードデーターが入っているので、これを使われては、たまったものではないし、それ以前に怪しいソフトをダウンロードされて、すべての現金を抜かれてしまっては、明日から生活ができなくなる。だからこそ、息子に対して激怒して、罰としてスクワットを百回やらせたり、腕立て伏せを五十回やらせるわけだが、息子は懲りない。

 学校でタブレットの使い方を教えるということは、そういうリスクがでてくるのだ。だからタブレットの使い方を教える前に、子供たちにインターネットのリスクの勉強が先だと思うのだが、残念ながら、そういう教育はなされてない。教育指導要領にインターネットリスクについての教育方針が無いみたいなのだ。

 実は、日本の教育行政は、超地方分権化されている。文部科学省に地方支店がない。これは戦前からそうで、全て各都道府県の自治というか教育委員会に丸投げされている。そのうえ最近の文部科学省行政の傾向として規制緩和の方向に向かいつつあるので、各都道府県の教育委員会が、もっと真剣にインターネットリスクについての教育方針について、検討を始める必要があるはずである。


 とりあえず、うちでは、息子のエネルギーを、インターネットから別方向に逸らす方向を試みている。まず、アニメ『メジャーリーグ』のシーズン1から6までと、アニメ『メジャーリーグセカンド』のシーズン1と2を見せた。このアニメは、何年もかけて録画をとってあったので、それをまずみせてみた。



 その結果、息子はアニメ『メジャーリーグ』にハマった。大急ぎで学校から帰って録画してあったアニメ『メジャーリーグ』を見るようになった。声を上げて笑い、大声でテレビ画面に向かって声援をおくっていた。完全に感情移入していた。私も一緒になってみていたが、私が子供の頃に見たアニメ『巨人の星』より面白かったと思うし、リアルだった。練習風景が克明に描かれていたために、息子もアニメの中で描かれていた練習を真似をするようになった。そして暇さえあれば、オモチャのバットで野球の練習をするようになった。アニメと同じようにグランドを走るようにもなった。

 インターネットに夢中になるよりアニメに夢中になってくれた方が良い。ただ、残念なことに息子が
「野球部に入りたい」
と言ってきても入れてあげることができない。野球部に入ったら日曜日に試合があるが、それには出られないからである。宿屋をやるかぎり息子は、野球部に入れないのである。
「これはマズイ」
と思った私は、次にアニメ『ハイキュー』を見せた。バレーボールのアニメだ。これなら息子の小学校にバレー部がないから「バレー部に入りたい」と言われても、なんとかごまかせるし、北軽井沢のグランドで、トスとレシーブくらいなら私が教えることもできる。少なくともバスケよりは、やりやすい。軽井沢の体育館まで行かなくてすむからだ。



 で、アニメ『ハイキュー』を見せたら、想像通り息子は、これにハマった。アニメ『メジャーリーグ』より、ギャグが多いためにゲラゲラ笑いながら見ている。私が子供の頃に見た『アタックナンバーワン』や『サインはV』より、よほど面白い。だから息子も熱中して見ている。で、アニメが終わると、庭に出て何か運動して発散している。

 いずれ『スラムダンク』『黒子のバスケ』『あひるの空』『スラムダンク』『DAYS』も見せようかと思っているが、これらは団体球技のアニメばかりで、これに感動して「やりたい!」と言われても、やらせてあげられない。それ以前に新型コロナウイルスで団体球技の教室が存在しない。

 かといって息子がやっている空手・キックボクシング・スピードスケートのアニメが無い。昔のものでよかったら『空手バカ一代』『あしたのジョー』『キックの鬼』『はじめの一歩』といったものがあるけれど、昔のものすぎてソフトが手に入らない。仕方ないので箱根マラソンのアニメ『風が強く吹いている』でも見せようかと思っているが、このアニメで息子が感動するかどうか? マラソンという地味なスポーツに夢中になれるのかどうか?





つづく。

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2021年04月26日

Uタ−ン時代

 久しぶりに軽井沢に買い物に行ってきましたが、他県ナンバーの車でいっぱいですね。旅行者の車もいるでしょうが、引っ越してきた人の車もあるようです。というのもスーパーで買い物をしてたときに、引っ越してきたばかりの人から、軽井沢の店のことを聞かれたからです。これは嬬恋村でも一緒で、去年は息子のクラスに2人も転校生がやってきています。新型コロナウイルスで、Uタ−ンしてきたためです。

 あと、新型コロナウイルスで経営悪化したホテルが買収されて、他県から進駐軍として、嬬恋村にやってきて嬬恋村に住んでいるというケースもあります。脱サラして移住してきた人もいますし、早期退職で移住して来た人もいます。北軽井沢にもそういう人が少なからずいるようです。新型コロナウイルスは、社会を根本から変えてしまいましたね。都会から田舎に人が戻ってくるわけですから。


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 近所に知り合いの農家がいますが、嬬恋村を出て行った三人の息子さん娘さんたちが、新型コロナウイルスで三人とももどってきたりしています。農家ですから食べるものには困らないし、家もそれなりに大きいし。ただ、こういう田舎は仕事がすくない。唯一の産業とも言える観光業が壊滅してますから、どうにもならない。となると嬬恋村に企業を誘致するしか無い。しかし、どんな企業がきてくれるのか?

 地熱発電というのはどうだろうか? ニュージーランドは、電力の多くが地熱発電。その地熱発電所は、日本の技術によって地下に建設されているので景観的には問題ないし、日本の地熱発電技術も問題ないはず。安価な電力があれば、それを利用した生産設備が作れる。国際競争力もつく。問題は、国立公園という壁。こればかりは無理だろうなあ。

 世界的に品不足となっている半導体工場なんかどうだろう? 清浄な水も空気もたくさんあるけど、誘致できないだろうか? 地熱発電で安電力が供給できれば、国際競争力で世界のトップになれるのに。しかし、こういう発想が昭和の発想なんだろうな。マイクロソフトやグーグールのような会社が、嬬恋村や軽井沢から生まれなければ、どうにもならないんでしょうね。


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つづく。

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2021年02月21日

新型コロナウイルス予防で、花粉症が和らいだ話

 今日は嫁さんと息子がスキーに出かけていて私は留守番です。ここ2ヶ月間は息子とスケート練習に付き合っていたので、ほとんど休みがありませんでしたが、これからは嫁さんに息子のスキー練習に付き合ってもらうので、久しぶりに一人でのんびりしています。



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 実は私は花粉症です。

 2月末から4月末までの間は、あまり外出したくないのです。特に標高を下げて外出するのが、嫌なんですよね。北軽井沢は、ほとんどスギ花粉が飛んでこない地域ではあるんですが、それでも多少は花粉があります。多少はあるんですが、 他の地域に比べたら無いようなもので、スギ花粉の時期に前橋あたりに出かけて行くと、地獄を見ますから、やはり少ないみたいです。

 けれど軽井沢でも大量の花粉があります。前橋や高崎に比べれば、ほとんどないに等しいんですけれど、 私にとっては地獄そのものです。ちなみにうちの宿には、 大量の空気清浄機が置いてありますが、これは新型コロナの為に設置したのではなくて、私が花粉症だったために、客室を全部と公共スペースのいたるところに空気清浄機が置いてある。 そうしないと生きていけない。

 どうして花粉の少ない北軽井沢の宿に、大量の空気清浄機が設置してあったかと言うと、御客さんが媒介になって東京辺りから花粉を運んでくるからです。お客さんが来ると宿中に花粉が舞い飛んで、私にとっては地獄そのものになる。なので、お客さんがいなくなったらウエットのクイックルワイパーで床に落ちてる花粉を全て拭き取った上に、空気清浄機をフル回転させ、全室の換気扇を動かして、 花粉を撲滅していました。毛布や布団には花粉除去のスプレーをかけ、掃除機で吸い取ったものです。もちろん掃除機の紙パックも花粉を漏らさない高価なやつを使っています。

 それだけ私にとっては花粉が恐怖だったんですが、今年はそういう心配がいらない。新型コロナウイルスによってお客さんが全く来ないから、ある意味助かっている。こんな楽な冬は、今まで経験して来なかったので、 来年からは、冬のお客さんがゼロでも生活ができるようなシステムに変えようかなと思っているくらいです。



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 それともう一つ。新型コロナウイルスによって、私の花粉症が和らいでいる事実があるので、全国の花粉症に悩める人たちに、ちょっとお知らせしときます。これは私だけの体験かもしれませんが、イソジンなどのうがい薬でうがいをすると花粉症が和らぎます。花粉が舞い飛ぶ瘴気の下界に行っても、以前ほど苦しくないのです。 うがい薬は大して高いものではありませんので、もし、花粉症に悩んでいる人たちがいたら、試してみても損はないと思います。最低でも、 風邪予防にはなりますから。


つづく。

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2021年02月06日

草津熱帯圏さん、軽井沢おもちゃ王国さん、大丈夫だろうか?

 嬬恋村は、群馬県の端っこの方にあります。なので生活圏は長野県をベースにしている人が多いです。例えば北軽井沢では、買い物のほとんどを軽井沢で行います。そうでない地域でも、上田の方に買い物に行く人が多くて、前橋・高崎・渋川あたりに買い物に行く人はほとんどいません。つまり群馬県でありながら、長野県のお世話になっている場所なんです。こういう地域に住んでいると、どうしても疑問が湧いてきます。新型コロナウイルスに関する疑問です。

 緊急事態宣言が起きたとき、長野県でも群馬県でも感染者が拡大していました。その結果どうなったかと言うと、長野県ではほぼ収束しつつありますが、群馬県では、収束する気配を見せません。原因はクラスター感染です。群馬県のクラスター感染の大半は、福祉施設です。吾妻郡でも専門学校でクラスター感染が起きました。吾妻郡は、しばらくの間、感染者がゼロだったので、この調子でいけば収束するかなと思ったんですが、クラスター感染が発生して、感染者が増大してしまいました。他の地域でも、クラスターは発生していています。現在調査中ですが、感染拡大が起きる見込みになっています。

 どうしてこういう事態になっているのか?
 群馬県と長野県の違いは何なのか?
 観光に関して言えば長野の方が圧倒的に観光客は多い。
 だから観光が問題というわけではない。
 じゃあ何が原因かと言うと、
 クラスター感染の有無と、東京が通勤圏にあるかどうかです。
 ではどうすればクラスター感染が防げるのか?
 そこが問題です。

 群馬県のクラスター感染は、福祉施設が17箇所と圧倒的な数を占めます。次に多いのが飲食店で10箇所。 その次に多いのが病院の4箇所。その次に多いのが保育施設を2箇所。学校という括りでみたら学校で5ヶ所のクラスター。あとはバラバラ。そして観光施設でのクラスター感染は今のところゼロです。

 それにしても福祉施設が17箇所というのは多すぎる。
 どうして、こんなに多いのか?
 この原因を究明すべきです。

 また、飲食店の10箇所も多い。
 まあ、これはしかたないのかなあ?
 でも、この統計で気をつけるべきは、ホテルより飲食であるということが、はっきりしました。
 なので、来年度は、どこを重点的に感染予防すべきがみえてきたと思います。
 つまり福祉施設・飲食・病院・学校(保育園を含む)です。


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 とにかく来年の冬についてです。
 来年の冬に、再びこういう事態にさせないように、
 今から対策をたてないといけません。
 こういう話は、去年の夏頃にも宿屋仲間たちが言っていたんですけれどね。

 これからの宿屋は、安売りでお客さんを入れるのではなくて、少しでも安全を確保する施設でないと生きていけないし、宿以外の収益も考えなければならないのかもしれません。経営の縮小も考えてもいいかも。例えば、思い切って冬期は完全閉館してしまうとかです。

 ただ、それをすると、リピーターさんが困っちゃうから、できないのも確かです。今日もスノーシューの団体のリピーターさんと、親子スキー教室のリピーターさんが泊まりに来ているわけで、やはり、こういう人たちの居場所は残しておきたい。雪山シーズンでないとダメだという御客さんも少なからずいるんですよね。

 あと、公共交通機関とか、病院とか、飲食店とか、理髪店とか、色んな店が苦労されています。宿泊施設の存在によって収益を上げてきた、クリーニング店とか、 灯油・ガスなどのライフラインを提供していた業者さんも大変な事態になっています。だから灯油屋さんが、米のセールスなんかにやってきたりしています。みんな生きるのに大変みたいですね。


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 それにしても草津熱帯圏さん、軽井沢おもちゃ王国さん、大丈夫だろうか?
 この二つには、ぜひとも頑張ってほしいんですが。
 なにか自分に手伝えることがあるといいんですが。



つづく。

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2021年02月02日

思い出の写真が、危険にさらされている?

 息子は小学校の二年生なんですが、実は小学校の二年生までは、社会と理科という科目がありません。その代わり生活科という科目があります。その生活科の授業で、生まれてから小学校二年生までの写真が必要だというのです。どうやら写真を使って自分の歴史を作る授業らしいのですが、こういう授業は、私の子供の頃にはなかったので、驚きました。

 慌てて、あちこちのハードディスクに入っている息子の写真を探しまくり、なんとか二十枚ぐらいを用意したんですが、どこに保存されているのか探し出すのに苦労しました。そしてそれを持って、北軽井沢にあるコンビニのローソンに行ってプリントアウトしたんですが、そのプリントアウトの仕方がよく分からなくて戸惑いました。

 なんとか作業終了させると、いつまでたっても写真が出てこない。変だなあ変だなあと思いつつどうしても出てこないので店員さんに聞いてみたら、写真が出てくる場所が違っていた。私はコピー機のところから出てくるものだと、ずっとコピー機をにらめっこしていたんですが、そうではなくて別のところから写真が出てきていた。訳分からん。

 で、出てきた写真を見てみたら、これが非常にきれいに印刷されているんで驚きました。一昔前のフィルムを現像した写真と何ら遜色がない。というわけで、それらの写真をしげしげとみたわけですが、パソコンで見る写真と違ってプリントアウトされた写真も捨てたものじゃないなと感心したものです。



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 話は変わりますが、私の一族は、やたら学校の先生が多い。私の弟たちも学校の教師ですし、その嫁さんも教師だったりする。うちの嫁さんの姉妹も教師だったりするし、その旦那さんも教師だったりする。だから教員の内情というのは、ある程度聞かされて知っています。

 弟が教師になりたての時(今から三十五年前)に、
「夏休みの登校日がどうして設定されてるか知ってる?」
と聞かされて
「先生が、子供たちの顔を見るためでしょ」
と答えたら、弟のやつはニヤリと笑って
「あれは教師の給料日とボーナス日なので、学校に行かなければならないので、ついでに生徒も集めちゃうっていうことなんだよ」
と聞いて驚いたことがあります。

 もちろん今ではそういうことはありません。今は給料は振り込み制ですし、夏休みだから教師が学校に行ってないということもありません。新型コロナで学校が休校の時だって、先生たちは学校に行って仕事をしています。今から三十五年前の状況であって、今の学校ではもっと厳しくなっています。

 じゃあ昔は、ひどかったかというとそういうわけではなくて、そういう緩い体制のおかげで、夏休みの間に郷土史を研究して業績を上げる教師や、地質や植物を研究してとんでもない学者になった教師がジャンジャンいました。ある日本史の先生は、高校の教師から筑波大学の教授になったりしていますし、ある生物の先生は、植物学者の大家となって、よくNHKに出演されていました。昔は学校の先生によって、地方の文化が支えられていたという側面があったのです。まあそんなことはいいとして、もう一つ教師あるあるについて述べてみます。

 これは人によって違うと思いますが、学校の先生は、スーパーのレジなんかで父兄と一緒に並ぶのが気まずいらしくて、わざわざ遠くのスーパーに買い物に行くらしいです。まあ人によっては、かごの中身を見られるの嫌に思うかもしれませんね。逆に父兄にしてみても、これに当てはまる人がいるかもしれません。学校の先生と一緒に並ぶのが嫌だという父兄もいれば、子供の同級生の父兄と一緒のレジに並ぶのを嫌がる人もいるかもしれません。

 この逆が観光協会です。観光関係者は、同業者を見つけるとそばに寄ってきます。そして、にこやかに挨拶をして
「お客さん入ってる?」
と聞いて、相手の情報や景気の状態を探ったりします。話すことは山ほどある。お客さんの傾向とか、食材の値上がり状態とか、嬬恋村の野菜の出来不出来のお話とか、とにかく親しげにガンガン話しまくる。実際親しいわけではない人でも、とにかく顔を見たら楽しそうに話す。腹の中はともかくとして、情報交換だけはしっかりやる。

 学校の先生や父兄との出会いとは真逆の反応になる。

 それゆえに息子が生まれて子供関連の人たちとの対応に最初は面食らったものです。なので、今では学校関係者とある程度距離を取りながら、観光関係者とは親密な状態です。とはいうものの、あくまでも個人差のある話で、誰もがそうだというわけではありません。

 元々私は、無愛想で必要最小限の接触しかしませんので、これが一般的なのかどうかは分かりません。私は、視力が極端に悪いうえに、難聴で耳が聞こえにくいために、子供の頃から人付き合いが苦手だった。ただそのために、文章を書くことを苦にしない人間になっていた。人間誰にも長所もあれば短所もあります。

 最後にもう一つ、教師あるあるについて。
 実はこれからが本題です。
 ここから長い伏線の回収に入ります。

 息子は小学校の二年生なんですが、その授業で、生まれてから小学校二年生までの写真が必要なことは前に述べました。写真を使って自分の歴史を作る授業らしいのですが、昔なら考えられなかった。写真が貴重だったし、現像料金もバカ高かったからです。そもそもカメラを持っている人が少なくて、写真と言えば、町の写真館に撮りに行ったくらいですから。スマホやデジカメでジャンジャン撮影できる現代人には、想像もつかないのが、昭和三十年代だった。

 それでも、当時の親たちは必死になって我が子の写真を撮影し、それを大きなアルバムに貼って大切にしまっていた。写真が安く現像できるようになったのは、昭和五十年代にはいってからで、それまでは写真は貴重だった。貴重だったけれど、昔の人は、たくさんの写真をアナログデーターとしてい子供に残してくれていた。それらは、タンスの奥にホコリをかぶって死蔵されているかもしれないけれど、貴重な画像データーとして残してくれていた。

 そして令和時代。誰もがスマホで写真を撮りまくる時代に、自分の写真が一枚も無い子供がいるという信じられない事態がおきているらしい。

 「まさか?」と思うかもしれないけれど、そういう子供に出会った教師が現に存在する。
 これこそ「まさか?」の「あるある」なのです。
 昭和時代にはありえなかった「あるある」です。

 原因として、撮りためたデジタルデーターをパソコンの故障などで大量紛失したり、ハードディスクの故障で大量紛失してしまう可能性が考えられます。しかし、それだって復旧できないわけではない。

 一番、やばいのが、USBメモリや、SDカードです。

 最近は大容量のものがあるので、四千円くらいの128ギガのSDカードで五年くらい撮り続けることができる。しかし、USBメモリや、SDカードくらい保存に向いてないものはない。これは、その筋では常識なので、絶対に憶えておいた方がいい。ある日、突然、消えてしまうことがありえる。中国製だからそうだということではなく、そもそも構造上の問題で、長期保存ができないうえに、一回壊れたら、救出が出来ない存在です。だから、絶対に、こまめにバックアップする必要があるのですが、下記サイトのアンケートによると

https://www.iodata.jp/ssp/magazine/112/index.htm

 家族の思い出(写真や動画)をバックアップしているのは全体の六割しかなくて、約三割の人が家族の思い出(写真や動画)を無くした経験があり、その主な原因は機器の故障によるものであるという。だからこそ、長期保存できるバックアップが絶対に必要なのですが、これが難しい。ハードディスクにも寿命があるし、ブルーレイはもっと危険。SDカードなんかはもっての他。そうなると、ある程度は、プリントアウトして、アナログデーターとして残しておくのもよいかもしれない。その方が後世まで残り続ける可能性が高い。


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 もし、あなたの祖父母が死んだとして、祖父母の写真アルバムを捨てることはないと思うけれど、これが古いハードディスクだったり、ノートパソコンだったどうだろう? ウインドウズ95くらいに古いノートパソコンの中身を、捨てる前に、すみからすみまで、わざわざ検証するだろうか? ITに詳しい人ならともかくとして、あなたがIT音痴だったら検証するだろうか?

 そう考えると、思い出の写真は、後世のためにもアナログデーターとして残しておくのもよいかもしれません。



つづく。

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2021年02月01日

小学校から書道セットのカタログが届いた

 息子がもうすぐ三年生になるということで、リコーダーと書道セットの注文の用紙が届きました。三年生になると習字があるんですね。私はてっきり習字の授業はないものと思っていました。それで驚いたのは、書道セットのカタログです。すごくおしゃれな書道セットがずらりと並んでいる。アディダス(Adidas)の書道セットなんかもある。


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 嫁さん(昭和47年生)は、このアディダス(Adidas)のブランドにいたく感動していた。嫁さんの実家館林では、アディダス(Adidas)が高くて買えなかったために、みんなオディダスというバッタもんを使っていたらしく、そういうバッタもんが、館林中に大流通していたらしい。

 逆に私(昭和36年生)が生まれた佐渡島には、そういうバッタもんは無くて、猫も杓子もアディダス(Adidas)ばっかり持っていて、私にとってアディダス(Adidas)は、いまで言うユニクロみたいな存在で誰も欲しがりはしなかった。そもそも書道セットに、なぜアディダス(Adidas)なのか、さっぱり分からない。なので、息子には
「好きな書道セットを選びな」
と言い、息子もアディダス(Adidas)でない書道セットを選んでいる。


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 ちなみに私が子供の頃は、筆も硯も別個に買って持って行った気がします。墨も硯ですっていた。そもそも書道セットなんてものが、あったかどうかも記憶にない。というのも私が子供の頃は、物心がついた頃に習字を始めてる子供たちが多かったからです。昭和30年代から40年代にかけては、塾といえば、そろばん塾か習字の塾でした。

 私が生まれた佐渡島の金井町というところは、人口が五千人ぐらいしかないくせに、私が知ってるだけで書道家が四人ぐらいいて、そのお弟子さんが何人かいて、それぞれが塾を開いて盛況でした。小学校の三年生ぐらいで草書体や篆書体をかく子供たちもいて、優秀な作品は巻物にして展示されたりしたものです。小学校でも、毎月のように書道の発表会があって、廊下にずらりと展示されていました。

 当時は、習字がうまいということは、勉強や運動ができることと同じくらいのステータスだったと思います。ただし私には興味が無かった。無かったけれど、友達が全て習字の塾に行くというので、私も一緒に行くことにした。遊び相手が塾に吸収されて消えてしまうからです。というわけで、私は小学校三年生の頃に、短期間習字の塾に通いました。で、いきなり頭角を現したんですが、すぐに駄目になってしまった。

 まず、入塾して先生に目をつけられてしまった。
「うますぎる」
というのです。そして個人的に特訓をうけるようになってしまい、それが原因で私は習字が嫌いになってしまった。

 みんなはすぐに帰ってもいいよと言われるのに私だけ帰ることを許されなかったからです。友達と一緒に遊ぶために塾に行ったのに、その友達はすぐに解放されて、私だけが居残りになってしまうのに無性に腹が立ってしまった。

 ちなみに、どうして先生に「うますぎる」と褒められたかと言うと、これには原因があって、子供の頃からなんでもトレースしてしまう癖があったからです。

 トレースというのは、手本を見て、そっくりコピーしてしまうことです。何をトレースしていたかと言うと日本地図・世界地図・鉄道線路とかです。特に日本地図は毎日のようにトレースしていたために、本物そっくりに書く技術がどんどん上達していたのです。

 そういう状況下で、習字の塾に入ったわけですから、トレースの要領で習字を始めたわけで、手本そっくりに書くのが普通にうまかったらしい。それを先生が誤解して、私のことお習字の天才だと思ったらしく、友達は一時間ぐらいで解散していいのに、私だけ三時間ぐらい残されて嫌になってしまった。なので、私はわざと下手くそに書いて
「今日はもう帰りなさい」
と言われるようになり、最終的には習字の塾そのものに行かなくなってしまった。

 ちなみに書道の技術と、トレースの技術は全く違います。手本と同じ文字を復元する能力と、習字が上手くなる能力は全く違う。習字というのはあくまでも字を上手く書くことであって、「とめ・はね・はらい」に気をつける。けれどトレースする人間は、そんなものより空間構成を見ている。だから書道とトレースは別物で、手本をコピーすることと、字を上手に書くことは、必ずしも一致してない。これは、少しでも美術をやった人なら理解できると思う。

 私が習った習字の先生には、これがわからなかったんだと思う。私は、日本地図やウルトラマンに出てくる怪獣コピーするのが好きだったわけで、そういう技術があって、その延長線上に習字を書いていただけで、決して字が上手く書けたわけではなかった。そもそも字をうまく書こうと言う気持ちがなかったので上達するわけがない。

 しかし、書道の先生には、そんなこと分かるわけがなく、
「うわー上手だなあ。惜しいなあ。墨が薄くなかったら師匠に提出するんだけれどなあ。墨が薄いんだよね。もっと濃く墨をすって、もう一度書き直しなさい。墨が濃かったら一発で昇級するから頑張ってね」
と、赤字で二重丸をつけて
「これは上手いから、部屋に飾っておきなさい」
と言います。そんなもの飾るわけがない。いつもクシャクシャにして捨てていた。飾ったのは1回だけだった。それよりも子供の頃の私は、どうして皆と一緒に遊べないんだという鬱憤がたまっていった。

 ちなみに私が習っていた先生は、某書道家の高弟の方だったらしく、教え子に対する昇級・昇段の権限が無かったので教え子を昇級させるためには、作品の提出が必要だったらしい。だから少しでも良い作品を生徒に書かせることに熱中していた。で、見込みがあると判断した私だけを居残り練習させていたので、それが嫌で辞めてしまった。





 その後、親がやっていた日本習字という通信教育で、何年か習字を勉強して四段くらいにはなったんですが、中学校に入る前にやめてしまった。やはり字を上手に書こうと言う気がなかったんだと思います。

 私がやっていたのはあくまでもトレースで習字ではなかった。それが証拠に手本がないと下手くそだった。ちなみに当時の日本習字という通信教育は、トレースぎみの教育システムで、「とめはね」よりも「空間設定」を重視していたので、トレース好きな人間には、もってこいの書道だった気がします。もっとも今の日本習字が、どういう教え方をしているのかは分かりませんが。

つづく。

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posted by マネージャー at 04:43| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月28日

損している群馬県民

 今は中止となっている go to travel を使って、群馬県内の、いくつかのお宿さんに宿泊してみました。そして、わかったことがあります。ネイティブな群馬県民が、経営する宿が、ある部分損してるところがある。

 草津温泉にある某温泉ホテルに泊まったんですが、そこの口コミが非常に悪かった。でもまあ安いので、仕方ないなあと思いつつ泊まったんですが、泊まってみたら素晴らしい温泉ホテルだった。料理も、客室も、何から何まで言うことなかったのに、口コミが非常に悪かった。

 で、どうして口コミが悪かったかと言うと、群馬県民には通用しても、他の地域の人たちには通用しない接客をやっていた。そのホテルでは、草津温泉の中心地からかなり離れていたので、バスターミナルや、湯畑から送迎バスでお客様を送迎していたわけですが、送迎バスに乗る前に、お客さんはアルコール消毒をさせ、そして、ホテルに着くと、玄関でもう一度消毒をさせられるわけですが、それを不審に守ったお客さんが

「送迎バスに乗る前に消毒したんですけれど、玄関でも消毒するんですか?」

と聞いた。東京のホテルならここで、

「すいませんね。もう1回お願いしているんですよ」

と柔らかく答えが返ってくるわけですが、そのホテルではぶっきらぼうに

「(消毒)する!」

と冷たく言い放つ。けれどその従業員は、決して冷たい人ではなくて、群馬県では普通に見られる光景です。要するに言葉と態度が粗っぽく見える。こういうことは、よくあって「・・・は、できないんですか?」という御客さんの要望に「できないなあ」と即座に否定する。イエス・ノーがキツいために、御客さんが不機嫌になっている。大きなホテルでも、こういう接客をする。ただし、当事者に悪気があるわけではない。そういう文化なんですよ。

 ある店で、店の主人と井戸端会議していたら、御客さんがやってきて「◆◆ある?」と聞いてきたことがあって、その時に店の主人が「あー無い無い」と素っ気なく返事して、御客さんを追い返して、私と夢中で会話していたけれど、私の心はヒヤヒヤものでした。こういう接客する人たちが少なからずいるんですが、決して悪気があるわけで無くて、この人は、困っている人がいると、とことん親切で、親切の塊のような人なんですから、たちが悪い。だから、もう少し都会の接客を憶えれば爆売れするのに、そういう気は全くないらしい。

 いっだったか、うちの宿に泊まったお客さんが、憤慨してる人がいたので、どうしたんですかと聞いてみたら、ある観光施設で
「・・・じゃあねーですか」
と、乱暴に返答されたと言ってた。私は頭を抱えて誤解を解いてあげました。

「・・・じゃあねーですかというのは、群馬県の敬語なんですよ」
「え?」
「信じられないかもしれませんが、群馬では役場の受付か何かで普通にお客さんに対して使われる敬語もどきです」

 そう説明すると相手は驚いていました。あー敬語だったのかと。こういう誤解はたくさんあります。北関東3県の中で、群馬県の言葉が一番標準語に近いので、起きる誤解を生んだと思います。これが栃木とか茨城だったら、もっと方言がきついので、という誤解は少ないんだと思うんですが、なまじ標準語に近い群馬県の言葉は、首都圏から来るお客さんに誤解を与える可能性が高い。


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 逆に言うと群馬県は、他人に対する壁が非常に少ない。どうして私がそんなことを知ってるかと言うと、うちの宿がユースホステルいたからです。ユースホステルというのは、日本ユースホステル協会に所属して、毎年マネージャー研修会を受けるんですけれど、その時に全国のユースホステルのマネージャー達と出会っていろいろ話をするわけです。で、そこから得られる情報を考えてみても、群馬県民の排他性はないと思います。これはお隣の長野県と比べてみても明らかに違うと思います。逆に、栃木県や茨城県には排他性がありません。北関東3県は基本的には、よそ者に対して排他性がないような気がします。それだけに馴れ馴れしくて、観光客と簡単に仲良くなれる地元民が多い。

 ただし、同じ群馬県でも、温泉地域と開拓地域では温度差があると思います。温泉地域だとどうしても排他性が高くなる。これは違法行為じゃないかなという排他性があったりする。例えば、本来なら誰でも入れるはずの食品衛生協会に新参者は入れなかったりする。そういう地域が群馬県内にあったりする。

 その逆に北軽井沢や嬬恋村のような開拓地だと、ほとんど排他性はありません。私が北軽井沢に引っ越してきた時に、まず思ったことは、北海道と似てるなあと思ったことです。風景が似てるというのではなく、北海道と同じくらいに排他性が少ない。つまりよそ者に対して壁がないということです。もちろん圧倒的に北海道の方が、壁が少ないですけれどね。



つづく。

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posted by マネージャー at 10:17| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月24日

除雪機の性能アップさせる方法!

 朝起きたら一面真っ白な雪原でした。久しぶりの大雪に今日は一日中雪かきです。最悪なことにうちの宿の土地は1000坪近くあるので、これを全部雪かきするとなるとものすごい労力です。おまけに、ぼた雪で重い。北軽井沢はパウダースノーで有名なのに、今回は新潟の雪かと思うくらいに重すぎる。2台の除雪機を使い倒しました。

 うちの宿には、飛ばすタイプの除雪機と、ブルドーザータイプの除雪機の2台があるんですが、今回活躍したのが、ブルタイプのものです。雪が重すぎてなかなか飛びにくかったので、ブルタイプ(ホンダのユキオス)が大活躍。


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 で、思い出したのがオープン間もない頃のことです。実は、オープンしてから十数年間は、人力で雪かきをしていました。当時は今よりも雪が降っていましたから地獄でした。何しろ雪を捨てるところがないので、それに一番苦労しました。筋肉痛になるのを防ぐために、アミノバイタルやバームをぐびぐび飲んで、一日中雪かきをすると、春先になるまでに体重が10キロぐらい減ったものです。

 ところが、何年か前に物凄い大雪になってから、除雪機を買ってからというもの、除雪が楽になって、体重が減ることはなくなりました。結局、3台の除雪機を買ったんですが、一台は廃棄しています。もちろん廃棄した除雪機は中国製です。安物買いの銭失いだった。あれ(ハ○ガー)だけは買ってはいけません。金をドブに捨てるようなものです。買うなら絶対に日本製です。というわけで今は2台ともホンダ製ですが、すごく調子がいい。


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 どうしてホンダの除雪機にしたかと言うと、一番売れてる除雪機だったからです。もっと性能の良い除雪機もあったんですが、一番売れてるやつにした理由が、メンテナンスのためです。何しろ大量に売れてる製品なので、メンテナンスの仕方が、いろんな人が、YouTubeの動画で説明していたりする。キャブレターの掃除の仕方から、エンジンオイルの交換の仕方や、故障の原因の見つけ方など、大抵のことがYouTubeに載っている。だからある程度まで自分でメンテナンスができる。もちろん、買った所に持って行って修理してもらうと言う手段もあるんですが、運ぶのが大変なのと、どのくらいで修理が終わるかという問題もあるので、自分でもメンテナンスが可能な除雪機を買ったというわけです。

 というわけで、誰もが持っている除雪機を買ったために、近所の人が除雪しているところを見て、
「同じ製品なのに、うちのよりも雪が飛ぶ」
と驚いたりします。同じ製品なら、同じ性能なはずなのに、雪が飛ぶ距離が違っていて驚くわけです。

 しかしこれにはタネがあります。除雪機を使えば使うほど塗装が剥げてきて、雪がくっつきやすくなるんです。それで雪は飛ばなくなる。だから塗装して直せば、買ったばかりに近い性能が出るようになる。塗装が面倒くさい人のために、買ったばかりに近い性能が出るようになるスプレーも売っています。シリコンスプレーなんですが、塗装と兼ねるシリコンスプレーがある。今回はこれを紹介します。良かったら使ってみてください。


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 高森コーキ 離雪シリコンアクリルスプレー
 ホンダ用レッド 300ml TU-SAN-RD


https://item.rakuten.co.jp/rcmdse/oo-3770124/?l2-id=pdt_sl_item_iname_1#14858691

 除雪機に雪がこびりついて困ってる人は、これを使うといいです。
 スコップに吹き付けても良い。
 雪離れが段違いです。
 なので、除雪機を持ってない人も買ってもよい。
 透明バージョンがありますから。 

 楽天市場で買えます。Amazonより安く買えます。
 ちょうどお買いものマラソン中です。
 シリコンスプレーですから離雪効果が高いです。

 撥水スプレーにシリコンタイプが多いし、シリコンスプレーを間違えて靴の裏に吹き付けると、ツルンつるんに滑って靴の役目が終わってしまいます。自転車のブレーキやタイヤに吹き付けると、ブレーキがきかなくなります。それほどシリコンスプレーの威力はスゴイので、雪を飛ばす威力が戻ります。ぜひお試してみてください。昔の性能がもどると思います。



つづく。

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posted by マネージャー at 21:41| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月23日

リモートワークで働くなら嬬恋村

 ここ数日、暖かい日が続きましたが、そのせいか初めて北軽井沢にまともな雪が降ってきました。日本列島に寒波がやってくると、新潟や北陸で大雪になり、北軽井沢では晴天になります。逆に暖かい日が続くと、東京に雨が降り北軽井沢に雪が降ります。今日の北軽井沢は、まさにこんな感じです。

 本来ならばこの雪は、めぐみの雪となって、スキー場が大喜びするわけなんですけれど、新型コロナウイルスのせいで、スキー場はすっからかんになっていました。世の中、うまくいきませんね。

 新型コロナウイルスは、去年の3月頃から日本列島を恐怖に陥れたわけですが、 それでも12月から3月までは、スキー場に人が来ていました。だから去年の方が、まだマシだったと言えます。 今年はもっとひどい状況になっています。 スキー場で働いてる人たちは、深刻な状況だと思います。

 大型ホテルに関しても、冬にオフシーズンであっても、スキー場にあるホテルに移動することによって、なんとか人件費を出していたわけですが、そのパターンが通用しなくなったために、大手のホテルチェーンは青ざめていると思います。 結局、地元採用のアルバイトやパートさんを切ってしまうしかないわけで、地元の雇用が壊滅的な打撃をうけることになりました。

 こうなると観光地では、何か別の手を使って新事業を起こすしかないですね。例えば、リモートワークに適した村づくりをするしかない。つまり嬬恋村の通信環境に関するインフラを整備するしかない。群馬県のチベットとも言われているウルトラ・スーパー・超過疎地嬬恋村のメリットといえば、密にならないところです。人口が少なすぎてスカスカな村ですから、密にならない。

 おまけに軽井沢は近いし、草津温泉も近い。これだけ過疎地なのにも関わらず、東京までの交通の便はそんなに悪くない。その上、 野菜が安くてうまい。遊ぶところもないし、風俗産業もない。ちょっと車で走れば、あちこちに登山道があるし、免疫力をつけるには最高な地域でもあります。おまけにカラ松が大量にあって、そのカラ松が、人間の免疫力を高める。そして薬いらずの万座温泉までとても近いし、老人になれば、たった100円で嬬恋村ないの温泉に入ることができます。おまけにこの村では、何年も前から幼稚園も保育園も無料です。小学校の給食費もありませんし、学校の教材費も村が出してくれます。

 唯一の欠点は、働く場所がないことですが、新型コロナによってリモートワークで働く風習ができ、通信環境が今以上に整備されれば、こんなに働きやすい村はないと思いますけれどね。不動産は安いし、別荘は有り余っている。行政の方でも、移住のための様々な支援が行われていますから、この際 、嬬恋村に引っ越してきて、こちらでリモートワークされたらいかがでしょうかね? 大きなホテルも、部屋を余らすぐらいだったら、いそのことマンションかなんかにしてしまったらどうでしょうかね? いくら何でもそれは難しいかな?

  とにかく、今後は観光の形態を変えていかなければならないだろうし、リモートワークのためのインフラ設備を全国的に進めなければならなくなるでしょうね。あと、免疫力を高めるためのプロジェクトを観光関係者や自治体が進めていかなければならないと思うし、 それに伴って新しい産業が生まれなければいけない気がします。

 とにかく自粛自粛で守りに入るようではダメだと思う。 もちろん自粛も必要でしょうけれど、永遠に自粛することなんかできないんだから、自粛しなくても済むような社会体制作りがいると思うし 、私個人も何かしなければいけないんだろうな。小さな小さな一軒の宿屋が、できることは限られていると思うけれど、何かしなければならないと思う。

  観光協会も、商工会も、自治体も、国も、医療関係者も、いろいろ頑張ってると思う。みんな一生懸命頑張ってるのは痛いほど感じている。ただ言いたいことは、 そういう連中の努力をぶち壊すような、安易な外国人の受け入れだけはやめてほしい。下の図(Facebookからのコピペ)にあるとおり、空港検疫で陽性になった多くの人間が、外国籍です。もう、こういうのは止めましょうよ! 台湾のように水際でブロックしましょうよ。感染者の多くは、終息していると言ってる言い張ってる国なんだから、いい加減に現実に目をやって手をうちましょうよ。


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 それはともかくとして、私が一番心配してるのは、スキー場や大手のホテルが潰れることです。 何とか頑張って欲しいですね。大手が潰れれば、地域に対するダメージが大きく残りますから。だいたいこういう時代に、ピンチをチャンスにして一人勝ちする会社が出てくるものですが、嬬恋村や北軽井沢の中から、そういう会社が出てきて欲しいものです。 できれば嬬恋村に移転してきた大企業か、ピンチをチャンスに変えて一人勝ちする会社になってくれるとありがたいな。



つづく。

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posted by マネージャー at 23:37| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月20日

今後、上毛かるた大会が無くなってしまうのか?

 新型コロナウイルスによって、様々な伝統文化が破壊されようとしています。
 その一つに群馬県の文化である上毛かるた大会も、開かれることはなくなりました。

 上毛かるたというのは、1947年(昭和22年)に発行された群馬の郷土かるたです。
 群馬県の名所旧跡や輩出した人を札としています。

 昭和21年、浦野匡彦氏は、満州から群馬へ引き揚げ、恩賜財団同胞援護会県支部を取り仕切り、戦争犠牲者の支援に取り組んでいました。当時は、戦争孤児や寡婦などの境遇は悲惨なうえに、GHQの指令により、学校教育での地理・歴史の授業は停止されていました。

 そこで彼は、かるたを通じて群馬の歴史・文化を伝えることにし、上毛かるたを作るわけですが、GHQ(占領軍)の検閲で難航したといわれています。

 そして、昭和23年に第1回上毛かるた競技県大会が開催。
 以降、毎年行われていて、2017年で第70回を数えています。


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 群馬県人にとっての上毛かるたは、県民のアイデンティティみたいなもので、東京銀座のホステスを口説く時も、相手が群馬県民なら上毛かるたの話題を出せば、どんな難攻不落の女性でも落とすことができると、まことしやかに噂されていたくらいです。

 群馬県民の嫁さんと結婚した後に、その噂は本当なのかと聞いてみたら、
「9割方本当かもしれない」
と答えたくらいですから、やっぱり本当なのでしょう。そのくらい群馬県民は上毛かるたを誇りに思っているわけです。

 現に、うちの嫁さんは、五十歳近くになっても上毛かるたを暗記しています。そして上毛かるたで勝負をすると信じがたいぐらい早いスピードで札を取って行きます。息子が四歳の時に、四歳児の息子と嫁さんが勝負をしていましたが、全く手加減しません。

 相手は四歳児なのだから、私はわざと息子に負けてあげて、息子のやる気を引き出したりするんですけれど、嫁さんのやつは容赦せずに四歳児の息子を叩き潰します。仕方ないので、私がわざと負けて見せて、息子のやる気を出すんですが、そうやってせっかく息子のやる気を出させてあげたにも関わらず、嫁さんのやつは、無慈悲にも、それを徹底的に叩き潰し、ワンワン泣かせてしまうのです。

 仕方ないので、息子と嫁さんが上毛かるたの試合をやる時は、私が審判になってハンデをつけさせました。嫁さんは、札を読み切るまで取ってはいけないことにしたわけです。それでも、嫁さんのやつは、鬼のように四歳児の息子を叩き潰して泣かせてしまいます。

 これが群馬県のスタンダードなのか?

と、呆れたものです。

 仕方ないので、四歳児の息子に、嫁さんに勝てるように特訓しました。
 どういう特訓かと言うと、絵札の文字を消して、絵だけで取るように訓練したのです。
 しかし、それでも息子は嫁さんに勝てません。

 これほど上毛かるたに強い嫁さんなんですが、読み札の意味を全くわかりません。信じられないくらい無知なのに呆れてしまったものです。例えば

「銘仙織出す伊勢崎市」

という読み札があるんですが、銘仙の意味を知らない。新島襄がどんな人かも知らないし、田山花袋がどんな人かも知らない。けれど、田山花袋のかるたが出たら、ガンガン取ってしまう。


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 まあそんなことはどうでもいいんですけれどね。結局、何が言いたいかと言うと、群馬県民がこよなく愛する上毛かるた大会が、新型コロナウイルスによって出来なくなってしまったということです。新型コロナウイルスは、GHQ(占領軍)の検閲よりも、大きな力を持っているということです。



つづく。

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2021年01月19日

小学校2年生の算数の宿題が九九ばかりで助かった話

 新型コロナウイルスで、嬬恋村の小学校が、臨時休校になってしまって、冬休みが一週間以上伸びてしまいました。それがやっと、昨日になって学校が始まったんですが、本当に困ったものです。冬休みに続いて、いきなり一週間以上の休校ですから学校の方でも宿題などを用意できるわけもなく、各自で勉強して下さいということでした。

 仕方がないので、国語は教科書の最後まで音読をさせ、算数は毎日九九の練習を欠かさず行いました。と言っても息子は、四歳くらいから九九ができていたので、息子にとって九九の勉強は、たいしたことではありません。

 どうやって四歳ぐらいから九九を覚えさせたかと言うと、九九の歌のCDを買ってきて、車で移動するたびに聞かせただけです。四歳から九九を勉強させたわけではありません。毎回毎回九九の歌を聞かされているうちに、歌詞を覚えてしまっただけです。





 九九だけではありません。ABCのうたや、ロックンロール県庁所在地なんかも歌詞を覚え、日本史年号の歌や、元素記号の歌や、一より小さい数の歌に、大きい数の歌、一本でも人参の歌や、十二ヶ月の歌に、落語の寿限無の歌まで、四歳から六歳まで、子供園に送迎しているときに車の中で繰り返し聞かせたら、歌詞をみんな覚えてしまいました。それも無理矢理に覚えさせることなく、勝手に憶えてくれたという感じです。


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 けれど、これは三歳児から六歳児だったから通用したのだと思います。小学生に同じことをしても無理かもしれません。

 これには根拠があります。

 実は、ABCの歌だけは、二歳児の時に二ヶ月だけ盛んに聞かせていたんですが、その時は息子は聞くだけで歌うことはありませんでした。そして月日が流れて、一年か二年経った頃に、息子が突然、お風呂の中でABCの歌を歌い出したのです。こども園でそんなものを教えるわけはないし、ある日突然、歌い出してしまった。心当たりがあるとすれば、二歳児の頃に二ヶ月だけ車の中で聞かせたことがあるだけです。つまり二歳児の脳は、憶えていたことになる。

 これは脳科学的にありえることらしい。

 これに驚いた私は、四歳児の息子に、車の中で毎日というに九九のCDを聞かせれば、七歳ぐらいになって突然歌い出すかもしれないと思ったので、毎日聞かせたわけです。最初の一年ぐらいは、黙って聞いてるだけだったので、やっぱり歌わないのかなと思ったんですが、一年間延々と聞かせ続けたら、お客さんが血相を変えて行ってきて、
「オタクでは四歳児の息子さんに、九九を教えてるんですか?」
と言います。

 もちろんそんな事実はないので、そっと息子の姿を眺めてみると、確かに九九の歌を歌っている。そこで駆け寄って
「もっと歌ってみて」
と言ったら歌わなくなってしまった。

 歌うのを強制してはダメなんだなと思ったので、しばらく放置していたら、ぽつりぽつりと歌うようになってきた。こいつはいぞと思った私は、歌うことを強制させずに、とにかく聞かせることに専念しました。あと実験として、志村けんの番組で「だいじょぶだぁ」で、よく放送されていた
「ウンジャラゲの歌」
も、私の声で聞かせました。その結果、一番反応が良かったのがウンジャラゲの歌でした。





 なので息子が最初に覚えたのが、ウンジャラゲの歌なので、最初に憶えたのが月曜日から日曜日までの曜日の名前です。次に覚えたのがABCの歌で、アルファベットを憶えました。その次に覚えたのが九九の歌。九九を四歳児が憶えてしまった。と言っても九九の歌の歌詞を覚えただけで、九九を理解しているわけではない。

 その次に覚えたのが一本でもニンジンの歌。これで数の数え方をマスターし、それに続いて覚えたのがロックンロール県庁所在地。残念ながら日本史年号の歌と元素記号の歌は難しすぎたのか覚えませんでした。

 大きく脱線しました。話を戻します。
 実は、息子が小学校に入る前に九九を覚えたために得をしました。

 どういうことかというと、小学校の二年生になると宿題が多くなってくるのですが、夏はともかくとして、冬になるとスケート部の活動があるために、なかなか宿題をする時間が取れません。放課後から夕方六時半までスケートの練習があるために、家に帰ると夜の七時になります。ご飯を食べてお風呂に入れば、宿題をする時間がなかなか取れません。それを危惧していたのですが、杞憂に終わったのです。

 実は、二年生の二学期の終わりともなると、算数の宿題は九九ばかりです。つまり息子に限って言えば、算数の宿題がないのと一緒です。だから、思う存分スケートの練習ができるわけです。

「こいつはラッキー!」

と思っていたら、新型コロナの大流行が起きてしまって、スケート部の活動はあっという間に中止になってしまいました。一週間後に軽井沢の大会があるにも関わらずです。憤慨したのは言うまでもありません。わざわざ高価なスケート靴を買って、準備万端整えていたのに、活動中止とは、スケート靴は高いし、研ぎ台なんかの付属品も高い。せっかく買いそろえたのに、この仕打ちはむごい・・・。ちなみにスケート部の再開の目処はたっていません。下手したら今年は、もう再開できないかも。新型コロナウイルスが恨めしい。


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つづく。

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2021年01月02日

大寒波で、水道管(湯)が破裂している噴水になってる別荘!

新型コロナとインフルエンザの同時流行が起こったらという危機感がありましたが、結果として、今期のインフルエンザ患者は、累計でたった383人、例年の0.5%以下という記録的な少なさになっています。

(9月1日を含む第36週から50週(12月7日〜13日)の15週間の累積の患者数)

過去5年間の平均患者総数は約9万人ですから、今期の患者数は0.5%以下ということになります。新型コロナの感染リスク回避が国民に浸透し、新型コロナウイルスの感染対策が、インフルエンザの予防につながっているとも考えられる。

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00867/

ちなみに2018年のインフルエンザによる死亡者数は、厚生労働省の発表だと、インフルエンザが直接死因となって死亡した人が、3325人。インフルエンザにかかったことによって基礎疾患が、悪化して死亡したとされる数値が、約1万人程度。この数値を考えてみても、新型コロナウイルスに対する感染対策が、インフルエンザで死亡する可能性を減らした気がします。

ちなみに致死率をみてみると、

インフルエンザの致死率は0.1%程度。
新型コロナウイルスの致死率は、0.1%〜4%程度。

新型コロナウイルスの致死率の幅に開きがある理由は、医療崩壊の有無による幅らしいです。


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 話は変わりますが、今年は大寒波が立て続けに襲ってくるようで、北軽井沢は、明日から急激に寒くなります。日本海側が大雪のとき、北軽井沢は晴れる傾向があります。北軽井沢に大雪が降る時は、東京で雪が降る時です。逆に言うと東京が晴れているときは、北軽井沢も晴れてる可能性が高い。つまり日本海側が大雪だと、北軽井沢が晴れている。つまり放射冷却で寒くなる。酷いときには、マイナス10度。下手したらマイナス15度になったりする。つまり路面が凍結して、運転に支障が出ます。

 朝の6時頃、愛犬コロの散歩にでかけたら、近所の別荘の水道管が破裂していて、温水が吹き出ていました。ボイラーがガンガンうごいていて、温水がシャワーのよう漏れていた。こいつはヤバいと思って、その別荘に声をかけるけれど、返事は無い。留守のようです。仕方が無いので、ボイラーの元栓をしめて、たまたま知っている人の別荘だったので、管理会社に連絡したのですが、正月で連絡が取れない。どうにもならないので、管理会社の玄関に水道管破裂のメモを貼り付けておきました。


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 別荘客の皆さん、留守をするときは、水の元栓を閉めておいた方がいいです。できるなら水道管の水抜きもやったほうが良いと思います。今回は、お湯の管が破裂したので、自動的にボイラーが作動して、やばいことになっていました。たまたま犬の散歩で通りかかったから良かったですが、そうでなければ、とんでもないことになっていた可能性があります。なにしろ冬の別荘地は、人が通ることがないですから。


つづく。

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posted by マネージャー at 20:15| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月31日

餅つきという行事

 毎年大晦日を迎えると思い出すことがあります。餅つきです。私は昭和36年に佐渡島に生まれました。この年代に生まれた人なら分かるかと思いますが、昭和45年頃をさかいに日本がガラッと変わっていきます。それを子供の頃に体験した世代が、昭和30年代に生まれた人間です。つまり私が6歳から10歳ぐらいの頃に、日本が大きく変わっていった。昭和45年頃ぐらいから生活環境がらりと変わってしまった。それを私は覚えていますが、私の弟には、その記憶があるかどうか?


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 私が小さかった頃は、父親と祖母が大晦日に餅をついていました。これは私の実家だけではなくて、同世代の友人の、どの家庭でも大晦日に餅をついました。餅をついてない家の方が珍しかった。当時は今と違って「サトウの切り餅」のような商品がなかったので、各家庭で餅をついていました。もちろん杵と臼で餅をつきます。

 今では考えられないことですが、昔の日本では、正月とか祝い事には餅を食べる習慣があり、お正月など季節の行事やお祝い事には欠かせない特別な食べ物でした。だから年末には必ず餅をついたのです。なので、多くの家庭に杵と臼がありました。もちろん持ってない家庭をもありましたが、問題ありません。ご町内から借りて来られるのです。町内会で杵と臼を持っているところもあったと思います。それで 餅つきをしたわけです。

 餅をつくと、お盆などに小麦粉をまぶして餅を伸ばしていました。つきたての餅に、きなこや、あんこにつけて食べたりもしました。完成した餅は、ストーブなどで焼いて1ヶ月ぐらいかけて食べたものです。最後の頃は、カビだらけで、乾燥してヒビが入ってました。そんな餅は、油で揚げて食べたりしました。で、この風習が佐渡島の中から消えていたのは、昭和45年頃だったと思います。

 昭和45年頃に家庭用もちつき機というものが誕生し、どの家庭でも争ってそれを購入しました。そして、徐々に年末に見られた餅つきの風景が、なくなってしまいました。 私には二人の弟がいますが、二人とも餅つきの風景を見ていません。見ていたとしても、小さすぎて覚えていなかったりする。だから餅つきという行事が、体験的にわからなかったりする。


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 要するに、小さい頃に家庭で餅つき体験があるかどうかは、ギリギリ昭和30年代に生まれてないとわからない。それ以降に生まれると、餅つきというイベントが分からない。私の弟は餅は食べるものだと思っているけれど、最初から最後まで見学していた私にしてみたら、あれは壮大なイベントでした。もち米を蒸して、それを臼と杵でお餅をついて、完成したもの平らに伸ばす。鏡餅をつくってお供えをする。その鏡餅が、商店で売ってる餅のように、なかなか丸くならない。重力に勝てず、どうしても平べったくなって煎餅みたいな形になる。小さな子供にしてみたら、餅を作る工程が面白くて面白くてしょうがない。

 そして出来上がった餅をきな粉にまぶして食べたり、あんこをつけて食べたりする。あるいは、時間をおいて固くなったあとに焼いて食べたりする。1ヶ月くらいすると、餅が乾燥してヒビが入ってカピカピになり、それを薄く切って、油で揚げて食べたりした。作っている工程を見た上で、完成品を1ヶ月にわたって食べ続けるというのは、サトウの切り餅を買ってきて食べるのとはちょっと違う。年末に製作し、1ヶ月にわたって食べ続け、最後に油で揚げて食べ終る壮大なイベントでもありました。


 それから佐渡島では、祝い事があると笹団子を作る風習がありました。
 私が小学校1年生の時の 運動会では、祖母が大量の笹団子を作ってくれて、
 それを何日かにわたっておいしくいただいた記憶があります。

 もちろん笹団子を作る過程を見学するのも行事のひとつです。笹を集めるところや、あんこの作り方から、笹に団子をつつむ方法から、それを蒸かすところまで、子供の頃の私は、その方法が面白くて、じーっと見ていました。 特にガーゼで小豆を絞るところなんかが、面白くて何度も夢にまで見たぐらいです。


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 今では笹団子は、東京の池袋駅の売店でも売っています。いろんなところで販売されています。買って食べる食べ物になっている。しかし、昔は 各家庭で作るしかなかった。友人の家で、笹団子をご馳走になったことがあるんですが、 サイズから味から何から何まで、祖母の作るものとは全く違っていました。 各家庭でいろんな形の笹団子があったの覚えています。で、やはり笹団子を作っているのをみれる機会があったら、それをじーっと見学したものです。

(群馬だと、手打ちうどんが、新潟の笹団子にあたるのかもしれない。そして、うどん製麺機が、家庭用餅つき器に相当するのかもしれない。)

 とにかく、昔は不便だった。金を出せば簡単に買える時代ではなかったので、各家庭で作る必要があった。昔は、子供の頃にそれを見られるチャンスがあった。今では、そういう体験プログラムを提供してくれる教育団体に頼まなければいけない。で、 そういう体験プログラムを息子に与えてあげたいと思うんですが、それにしても、家庭の行事として体験することと、業者さんによる体験プログラムでは、ちょっと違うかもしれません。



つづく。

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posted by マネージャー at 15:52| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月29日

昭和・平成・令和時代比較

 ふだんは滅多にいないんですが、時々、すごく酒が好きな御客さんが来られます。そういう御客さんの共通した特徴は、御飯を食べる速度が遅いことです。1時間も2時間も酒を片手に、チビチビちびちびやっている。特にうちの宿では、ビールが220円・酎ハイが120円など、酒が安く売られているので、何時間もチビチビちびちびやっている。で、御飯を半分ぐらい残してしまうのです。

 しかし、そういう御客さんの多くが、漬け物が大好きであることに気づきました。で、ためしにおかずの半分を漬け物にしてみたら、漬け物だけは全て無くなっている。他のおかずは残しても各種の漬け物だけは、ぺろりと平らげている。で、デザートは手つかずに残されている。

 酒飲みはどうして漬物が好きなのか?
 どうしてご飯を食べないのか?
 どうして味噌汁を飲みたがるのか?
 酒の飲めない私には、さっぱり分かりません。

 まあ、そんなことはどうでもいいとして、ここ数年、酒飲みの人が激減していることに気がついてしまった。経理を調べてみたら、アルコールの売上げが、二十年前の十分の一に減っている。これはタバコにしても言えることで、タバコを喫煙する人がめっきり減ってしまった。御飯を食べる量も半分以下になっている。昔は、一人あたり一合炊いたこともありましたが、今では0.5合も食べない人が多くなってきた。で、これが宿屋の経営に、どのような影響を与えるかというと、昔と違って業者さん大歓迎になってきている。


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 昔は、業者さんを嫌う宿が多かったと思う。昔の業者さんは、みんなヘビースモーカーだったし、へべれけになるまで酒を飲んで吐いたりもした。なにより、いつまでたっても食事の後片付けが出来なくて困った。よる遅くまで寝られなかった。だから昔は、業者さんを断る宿も多かったと思います。

 これは、うちの宿がターゲットとしている山岳会の団体さんでも同じで、昔の山岳会の団体さんは、酒タバコ三昧なうえに、吐いたり、宿をゴミだらけにして帰って行ったものですが、今では、そういう御客さんは皆無になりました。みんな礼儀正しくてマナーが良く、そのために、ついつい嬉しくなって、サービスをしまくってしまう自分がいる。

 昭和時代より、平成時代の方が圧倒的に礼儀正しいし、平成時代より令和時代の方が圧倒的に礼儀正しいと思うのが宿屋の普通の感覚だと思う。よく
「これだから、ゆとり世代は・・・」
という話を聞きますが、こと宿屋の感想を述べさせてもらえれば、ゆとり世代の方は、相手を思いやる礼儀正しい人が多い印象があります。

 それから、テレビなんかでよく聞く話で「京都人は腹黒い」という都市伝説がありますが、私の印象をいうと、京都の人くらい礼儀正しく、相手を思いやる人はいない印象があります。一人二人の話ではありません。北軽井沢は夏になると関西からドドーッと御客さんが泊まりに来ますが、相手を思いやる人が多い。あと、子育てを頑張っている御客さんも、礼儀正しく思いやりがあって思慮深い人が多い印象。ネットで言われているような非常識な人は、ほとんど見られない。例外も無くは無いですが、ごくわずかです。


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 逆に言うと、昭和時代によく見られた豪傑タイプの方は滅びてしまったのか、今では見ることも少なくなりました。インターネットが発達した現代では、そういう人を許容できない社会になってますし、そういう人は、すぐにネットワークで拡散されて、住みにくい世の中になっているのかもしれません。

 これは宿側にも言えることで、御客さんに傲慢な態度で接していたら、アッというまに口コミ拡散されて潰れてしまう可能性がありますから、宿側も、どんどん自然淘汰されていく気がします。特に新型コロナウイルスによって、自然淘汰が激しくなっていくでしょうね。

 
つづく。

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