あっ、ギンレイソウだ!
これには、苦い思い出があります。
以下は、私がドイツで失敗した事件です。
言葉ができなくて、誤解された事件。
http://dyh-jyh.shiruman.net/6-siruman-73-07.htm
より抜粋。
ギンレイソウ誤解事件
こんな事件もありました、ドイツのザイダユースホステルでのことです。ドイツ側が、日独青少年指導者交流事業の日本での滞在プログラムの写真を持ち出してきて、私たちに写真の説明をしてきました。そして「ギンレイソウ」の写真を見せて、可愛いキノコでしょう?と説明してきたのです。
「ああ、ここでも彼らは誤解している」
まずギンレイソウは、キノコではありません。花なのですが、葉緑素が無いためにキノコのように見えてしまうのです。そのために別名ユウレイソウとも言われていますが、このような知識は、日本で山登りする人たちなら常識に入る部類の知識です。ですから、これを解説した日本人は、キノコと解説したのではないことは容易に察することができます。
しかし、ドイツ側が「キノコ」だと
誤解した理由も私には分かります。
このギンレイソウは、葉緑素がないために自分で栄養がつくれません。そこでキノコに寄生して生きています。ですから決してキノコではありません。日本の自然ガイドさんは、そのように説明したに違いないのです。しかし、これがドイツ側に、きちんと伝わってなかったようで、彼らは盛んにギンレイソウの写真を見せては
「キノコだ!」
と言っているのですね。
でも私は、意を決して通訳のヨーコさんに
「正確に言うと違います、キノコではありません。ギンレイソウという花です」
と説明してもらいました。しかし、彼らは私の話を信じてくれてないようでした。ここでも私は撃沈してしまったわけです。もし私に語学ができていれば、キノコに寄生するギンレイソウの生態について説明し、この植物の特徴と別名ユウレイソウの由来についても解説したかったのですが、これも叶わぬ夢でした。
つづく。
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