で、久しぶりに電話がかかってきて「補助金をもらいそこねた」という相談をうけたわけですが、いろいろ話を聞いているうちに、以前の私の伝え方が悪かったのかもしれないと反省しているしだいです。
2020年に、新型コロナウイルスで1回目の緊急事態宣言がでたときに、補助金・Go to travel・愛郷ぐんま・税金の減免措置などの情報が、突如としてガンガンでてきたわけですが、その時に瞬時に情報を受け取れた人と、遅く受け取った人と、全く受け取れなかった人がいました。
1.瞬時に情報を受け取れた人
瞬時に情報を受け取れた人というのは、観光協会に入っていて、観光協会からのメールを必ず読んでいる人です。愛郷キャンペーンなどは、県知事が施策を発表すると、ほぼ同時に具体的な募集メールがきて、私どもは、即座にメールで返信しました。で、その24時間後に対象施設となって、うちの宿が県のホームページに掲載されています。県側の動きも速かったし、嬬恋村観光協会の動きも速かった。これが観光協会に入っているメリットです。
昔の観光協会は、こんなに早く動かなかった。ひどいのになると情報が1ヶ月遅れて末端に届くことさえあった。県から村に紙の連絡がきて、紙の情報が村から嬬恋村観光協会に届き、嬬恋村観光協会から浅間高原観光協会に紙の情報が届き、それを週に2回くらいやってくるパートの事務員さんが、ファックスで送ったり、コピーを担当理事さんが配達したりした。こういう伝言ゲームだったので、途中で重要な情報が紛失することもあったかもしれない。
ところが、数年前に嬬恋村が「地域おこし協力隊」というものを都会から募集してから一気にIT化が進んで、嬬恋村観光協会からダイレクトにメールがくるようになり、それも瞬時に情報が伝わるようになり、政策が決まると、即座にダイレクトにメールが届くようになったのですが、その速度も新型コロナウイルス以降は、瞬足に情報が伝わるようになりました。なので、
「こういう危機的な状況の時は、観光協会にはいるメリットが大きいよ」
というアドバイスをしたのですが、それが相手に『入会のための営業活動』ととられて誤解されてしまったかもしれません。
実際、私も、噴火や、新型コロナウイルスがでる前までは、観光協会に入る意味はないと思っていたし、メリットを感じたことはなかった。むしろ、いつ辞めようかと隙をうかがっていたくらいで、つきあい(義理)と、辞めたい気持ちを両天秤かけて、ぐだぐだしていました。
しかし、いざ噴火だ、豪雪だ、台風19号だ、新型コロナウイルスだ・・・・と、危機的状況に陥ると、メリットを感じてしまう。豪雪の時には見舞金の存在を教えてもらったし、台風19号の時は通過できる道路情報を毎日のように教えてくれた。新型コロナウイルスの時は大活躍だったし、『嬬恋村に泊まって滑って地域応援キャンペーンの期間延長』にしても、延長が決定されると即座にメールが届いて、このブログで告知できる。そういうメリットがある。もちろん『内々の話』も伝わってくる。こういう状況になっているという裏情報も伝わってくる。観光協会の理事には村会議員もいるので、議会の情報も伝わってくる。その逆に下からの声を上にあげて、村の政策に少しばかりの影響を与えることもできる。
2.遅く受け取った人
とはいうものの、情報を遅く受け取ったとしても、情報さえ受け取れていれば問題ない。現に観光協会に入ってない宿屋のオーナーさんでも、私が発信したブログの情報をみて、私の所に直接電話して私から話を聞いている。
遠慮はいらない。
どんどんライバルの宿屋に聞けば良いと思う。お互い、どんな情報をもっているかわからないのだから、こういう危機的な状況下では、観光業者が一致団結して情報を共有しなければ、やっていけないし、お互いに損することになる。
特にGo to travelの時は、そうだった。Go to travelの時の政府のグダグダの時に、大勢の宿主さんたちと情報交換できたことは大きかった。だから遠慮無しに聞けば良いと思う。すくなくとも北軽井沢ブルーベリーYGHでは、ウエルカムです。むしろ、これを機会に仲良くなって、それぞれが情報ソースを広げていけばよいと思う。
3.全く受け取れなかった人
問題は、全く情報を受け取れなかったひとだ。そういう人には、インターネットをもっと活用した方がいいとアドバイスしているし、商工会に入った方がいいとも言いました。商工会は会費が安いにもかかわらず、いろいろ経営の相談にのってくれるし、補助金の取り方を指導してくれるし、われわれ個人事業主の年金のことや、場合によっては融資の相談にものってくれる。もちろん経理(節税)についても教えてくれる。
ありがたかったのは、わざわざ私のために補助金のための提出書類の下書きをもってきてくれて「こんな補助金をもらいませんか?」と、たのんでも無いのに、わざわざ宿まで訪ねてきてくれたことです。私は、その時にはじめて、こういう補助金があるのか・・・と知って、3回も書き直して合格を勝ち取ったのですが、全員がそんな人であるとはかぎりませんが、商工会には、そういう人もいるわけです。なので、ペンション仲間を商工会に紹介してあげました。
最初は、めんどくさいなあと思うかもしれませんが、こういう時期だからこそ威力を発揮するのが情報網です。情報ソースとして、インターネット・商工会・観光協会・村役場などをもっと見直してもいい。最低でもインターネットによる情報収集だけは怠らないほうがいいと思います。
つづく。
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